終えた人へ ～燃え尽きている場合ではない～

終えた人へ
最後まで走り終えた人へ


いままで本当によくがんばったね
途中で何度もやめようと思った自分によく打ち勝ったね
最後のほうはもうほとんど気力で乗り越えていたね


すべては君の力のおかげ
紛れもなく君の手柄
走り終わった道を振り返って
今日は自分を思い切り褒めてあげよう


他の人からなんと言われようと
今日まで歩んできた道のりの最初から最後まで知っているのは
君自身しかいないのだから
自分が一番自分をねぎらってあげよう


他の人から褒められなかった
思ったよりも周りの反応が無かった


そんなことを気にする必要はない
周りはノーカットで君の人生を見ているわけではない
君の人生の一番派手な部分を切り取って評価しているにすぎない


一番大切にしてほしいのは
走りきった直後の
終えた直後の自分の感覚


その感覚は終えた瞬間じゃないと
味わえない

そして
大きな出来事を達成し終わった時でないと
自分の中で沸き起こってくる感覚はない

したがって
今思っていることを
今感じていることを
本当に大切にして欲しい

悲しいことに
その感覚に
何度も出会えるわけではない
何度も出会えたらそれはきっとそれほど大きな山ではなかったのであろう



君は今
確実に
成し遂げた

おつかれ
よくやった
君は成長した





でも
人生を走りきるには
まだ早い

走った直後だからこそ
この気持ちのまま次を考える必要がある

君にしか
次のゴールは分からない

ノーカットの君のドラマは
君自身にしか演出できない

もう
次の舞台は用意されているに違いない




簡単じゃない




大変なことを成し遂げた君は
もっと上を見てしまうから

もっと力が必要なことを成り遂げられるから


君は
おそらく
近日中に
スタートラインに
立つ

その時の君の能力値はゼロじゃない
セーブしてある途中からのスタートライン
ライバルもレベルが上がっている

君は自然ともう
次のレベルに上がっていた




また会おう




次に

「終える」瞬間まで



笑って
また会おう