早朝の東名高速・掛川ICを降りて、県道と掛川バイパスを通り、本当に気づかないくらいの細い道を曲がると、確かにそこに遠江一の宮・事任八幡が鎮座していた。“ことのままはちまん”と読むらしい。
八幡である限り、そこには応神天皇がもちろん祀られておられるが、主祭神は己等乃麻知比売命(ことのまちひめのみこと)という后神、つまり女神さま。春日大社などにお祭りされている天児屋根命の母神様だそうです。
ほかに応神天皇の母親でおられる神功皇后や、神武天皇の母神さまが八幡として応神天皇とともに祀られているという、つまり女神さま主体の八幡様でしょう。
なんといっても、境内でびっくりは大楠木。幹回りもたしかに太いが、特筆すべきはその枝の延び様。あえて延びるという字を使ったのは、まさに延々と宙を這いつくばるように枝を張りめぐらせているから。
本体から一番遠くにある枝先まで、優に20~30メートルはあろう。
よく折れないかと心配になる。
そんなわけで、境内全体が楠木の枝と葉でドーム状に見える。
祭神が女神さまということとは関係ないだろうが、見事な楷書の御朱印を記していただいたのも女性の方。
ただ、なかなか社の人が現れてくれなかったので、結構時間を費やしたが。