南房総館山・なぎさの自然詩

コチドリ初飛来とイワンボ


そろそろコチドリが南房総へやって来る季節です。今年はいつ頃やって来るのか気になっていましたが、今日コチドリの姿を確認することが出来ました。


海岸へ行くとコチドリの鳴き声を聞いたような気がして歩いていると、潮が満ち始めた磯へコチドリが降り立ったのです。


磯で餌を探し始めたコチドリは、片脚をトントントンと細かく動かした後、嘴を磯の隙間などに突っ込んでいました。
そんな素振りを繰り返しているのをしばらく観察していましたが、全く逃げる気配がなく餌を食べ続けていて、私の方が先にその場を後にしました。



するともう1羽別のコチドリが飛んできて、海藻の打ち上がっていたところで餌を探していました。こちらは近づくと警戒して直ぐに飛び去っていきました。




ビーチコーミングで見つけたものはフジツボの付いたイソバナ、タカラガイなどです。
一番右はイワンボと言って漁に使う網の錘として使われていたものです。このイワンボを拾うきっかけとなったのは、南房総市在住の彫刻家太田雅典さんの影響です。二十年くらい前に館山市立博物館で太田さんの拾い集めた大量のイワンボを立て並べて展示していました。約3cm位の小さなイワンボが床一面に置かれていたのを見たときのインパクトが忘れられません。
それ以来このイワンボを拾い集めるようになりました。


そして今日はコウイカの殻がたくさん打ち上がっていました。コウイカが大量に死んだのは何か海で異変があったのでしょうか。ここ数日気温が上がったのと関係があるのかもしれません。


更に館山湾上空にはハロが上半分だけ見えました。

今年初のコチドリを2羽確認することが出来て、無事に姿を見せてくれたことにホッと一安心です。去年この海岸で繁殖活動をしていた番かもしれないと思うと嬉しい気持ちと、今年はヒナが無事に巣立つ事が出来るのかと心配な気持ちと半々です。
この海岸はコチドリが繁殖するには問題が多いのですが、ニンゲンである私が手助け出来るはずもなく、今年はどうなるのか静かに見守りたいと思っています。



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