南房総館山・なぎさの自然詩

ハマゴウの花の咲く海岸



南房総の海岸ではハマゴウの花が咲き始めました。海浜植物の中で特有の香りを放つのがハマゴウです。花が咲く前のハマゴウの群生から匂うので葉から匂うようです。この香りを何かに例えるならば香辛料のような感じで、とてもいい匂いがします。
ハマゴウの花は一番下の蕾から順番に咲き始めます。紫色の小さな花を見ていたらなんだかクリオネっぽく見えてきました。
毎年ハマゴウの花が咲くのを心待ちしているので、今年もその花を見られるようになり、海岸へ行く楽しみがまた一つ増えました。


今日のビーチコーミングの収穫です。
最近カサガイが気になり、見つけると拾い集めています。というのも今読んでいる本「貝のパラダイス」でカサガイの生態を知って興味が出てきました。
カサガイの仲間のキクノハナガイは農業をするというのですから驚きです。海藻を自分の粘液で栽培しながら食べていることが分かっているそうです。
潮の引いた磯で生きているカサガイを観察する楽しみも出来ました。



ネコノシタの花の蜜を吸っていたベニシジミ。
海岸では海浜植物の花を見たり、その匂いを嗅いだり、花にやって来る虫達を見たりしているとあっという間に時間が過ぎていきます。

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