見上げれば悠揚と・・・大欅。

　　　　　　　　　　＜すがすがしい緑の風♪＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

そよ吹く風に学校の大欅が、
大空に向かってゆったりとしなやかに揺れていた。

「酔狂なことに夢中になりたいんだよねぇ～。」
そんなことをサラリという我が家の長男。

昨日、半年以上にもわたる文化祭での大役を終え、
声もガラガラ、足元フラフラで帰宅した。

感動覚めやらぬ様子でいつになくよくしゃべる。

うん、うん、と聞きながら
その目の輝きがうれしくてたまらない私。

そして、あっという間にバタンキュー

「お疲れさまメール」とおぼしき着信音が鳴り響く中、
彼は微動だにせず夢の中へ・・・・。

　　　　　　　　　　　　

女子校で育った私は、
１５歳～１７歳くらいの男子・・・というものが全く未知の世界。

それゆえに、
明らかに「女」とは異なる彼らの
「生きる原動力」の探し方や「相手を認める力」の養い方に
爽やかな感動を覚える。

ゼロから頭をひねり、ＰＣを駆使し、
文化祭の「三日間」をつくりあげる彼らの知力を伴った
機動力、統率力、そして起爆力。

そのすべてが
尖がるほど純粋でありながら、
優しくやわらかくしなやかなことに、
「女」である私は驚き、そして微笑みたくなるのだ。

　　　　　　　　　　　

寝ている長男に近づき
剥いでる布団を掛けてあげようとしたら
パチッ！と目を覚ました。

起こしちゃったかな～！

すると・・・・確かに目をあけている長男がボソッと一言。

「それ、まとめておくように・・・。」

・・・・・はぁ～？
「ってことだから～～・・・・。ムニャムニャ・・・・。」

寝言かいっ

　　　　　　　　　　　　

大人は自らの経験から
あらゆる「見通し」を押し付けようとしがちである。

だけど、どうだろう・・・。

彼らはもう「道」の探し方を知ってるかもしれないよ。

やっぱり
自らの「経験」から「きっかけ」をつかんだものが　
より上質な人間になるための階段を
着実に上っていくんじゃないかな～…と、思う。

確かな足跡を残しながら・・・。

「未知数」な分だけ不安がないといったらウソになるが、
目の前の雄大な大欅を見ているとそんな思いは杞憂に変わる。

ここはドーンと広く深く構えていようじゃない！
・・・・・そんな風に思うのだ。


　見上げれば　　新緑まばゆき　　大欅
　　　　懐深く　　　　子らに微笑む　　



　　　　　
　長男の帰還(!?)とともにMY note PCも帰ってきました～！
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