夏はだらしなくすごせるからよい季節だと思う。何となく冬は几帳面、
春秋は少しだらしなく、夏は思うがままにだらしなくという気がする。
だらしない生活を送るとまず最初に自分の寝床周辺にその兆候は即座に
現れる。そして衣類の管理に現れる。その範囲はあっという間に家中に
広まってゆく。だから家事は大変なんだと思い知る。だらしなさはその後、
食生活に及ぶ。酒が加われば加速的にだらしなさ指数は上昇する。
しかし、この夏のひとつの夢はなるがままにだらしなくすごしたいことだ。
だらしがないとまずひげをそらない、頭もとかさない、歯も磨かない、
顔も洗わない、腹が減ったときだけ食べたいものを食べる。眠りたいときに
眠る。なんでもかんでも金で済まそうとする。しかしそうもいかない。
働かなくてはならない。ふしだらな生活の中でも働かなくてはならない。
社会の中に身を置くと、その中にいる時だけでもシッカリしているという
仮面をかぶらなければならない。その苦痛の対価として金を得る。
めんどくさがると人はだらしなくなる。知恵を使いコトを済まそうとする。
その昔、史上初のタバコ買出し犬を馴らそうとがんばったことがあった。
よその町に住んでいるころの話である。犬の首に袋をつけその中にタバコ代金
を入れ近所のタバコ屋まで行かせる。タバコ屋のおっさんにはこれこれコーユーわけで
この犬が着たらこのお金と引き換えにタバコを入れてくださいとあらかじめ
説得した。犬は何でも覚える。ただし、なんかしたらえさがもらえるという
条件反射的なものをさせないとしょうがない。だから何度も何度も特訓した。
その当時、その犬は、放し飼いだった。近所もみんなそうだった。おおらかな時代だった。
何度かの練習を経てその犬は煙草屋方面に向かった。俺は電柱に隠れてその行動を見る。
しかし、である。犬はまっすぐ行けばいいものをはじめから決めていたように曲がり角を
急に曲がる。その行動が理解できないままである。
朝から今日はその角を曲がろうと心に誓っていたとしか思えない曲がり方である。
スタスタクイッ。というダンスみたいな曲がり方をする。せめて、一瞬でも立ち止まり
考えてほしい、悩んでほしい。しかし90度直角に曲がる。
一生懸命歩いた犬は小銭の音をちゃらちゃらさせながら家に帰ってくる。
どこまでわかってどこまでわからないままなのかわからない。
わかるのは煙草を買う気がないということだけだ。わざとそうしていたのかもしれない。
で、話はそれましたが、もしも宝くじが当たったら、少なくとオレは堕落した人生に
陥り、一年持たないでしょう。自信がある。きっとすべてを金で済まそうとする。
きっと間違いない。
春秋は少しだらしなく、夏は思うがままにだらしなくという気がする。
だらしない生活を送るとまず最初に自分の寝床周辺にその兆候は即座に
現れる。そして衣類の管理に現れる。その範囲はあっという間に家中に
広まってゆく。だから家事は大変なんだと思い知る。だらしなさはその後、
食生活に及ぶ。酒が加われば加速的にだらしなさ指数は上昇する。
しかし、この夏のひとつの夢はなるがままにだらしなくすごしたいことだ。
だらしがないとまずひげをそらない、頭もとかさない、歯も磨かない、
顔も洗わない、腹が減ったときだけ食べたいものを食べる。眠りたいときに
眠る。なんでもかんでも金で済まそうとする。しかしそうもいかない。
働かなくてはならない。ふしだらな生活の中でも働かなくてはならない。
社会の中に身を置くと、その中にいる時だけでもシッカリしているという
仮面をかぶらなければならない。その苦痛の対価として金を得る。
めんどくさがると人はだらしなくなる。知恵を使いコトを済まそうとする。
その昔、史上初のタバコ買出し犬を馴らそうとがんばったことがあった。
よその町に住んでいるころの話である。犬の首に袋をつけその中にタバコ代金
を入れ近所のタバコ屋まで行かせる。タバコ屋のおっさんにはこれこれコーユーわけで
この犬が着たらこのお金と引き換えにタバコを入れてくださいとあらかじめ
説得した。犬は何でも覚える。ただし、なんかしたらえさがもらえるという
条件反射的なものをさせないとしょうがない。だから何度も何度も特訓した。
その当時、その犬は、放し飼いだった。近所もみんなそうだった。おおらかな時代だった。
何度かの練習を経てその犬は煙草屋方面に向かった。俺は電柱に隠れてその行動を見る。
しかし、である。犬はまっすぐ行けばいいものをはじめから決めていたように曲がり角を
急に曲がる。その行動が理解できないままである。
朝から今日はその角を曲がろうと心に誓っていたとしか思えない曲がり方である。
スタスタクイッ。というダンスみたいな曲がり方をする。せめて、一瞬でも立ち止まり
考えてほしい、悩んでほしい。しかし90度直角に曲がる。
一生懸命歩いた犬は小銭の音をちゃらちゃらさせながら家に帰ってくる。
どこまでわかってどこまでわからないままなのかわからない。
わかるのは煙草を買う気がないということだけだ。わざとそうしていたのかもしれない。
で、話はそれましたが、もしも宝くじが当たったら、少なくとオレは堕落した人生に
陥り、一年持たないでしょう。自信がある。きっとすべてを金で済まそうとする。
きっと間違いない。
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