災害と情報技術

物理的な災害と原子力については専門家のご意見を伺うことにして、情報技術者としてこの2年間に考えさせられたことを書きます。

第一に、想定外のオンライン募金によって銀行のシステム障害が発生したことは、情けないです。こんなことでは、サイバーテロに立ち向かえないでしょう。個人でできる対策は、複数の銀行、できればデータセンターが東京以外にある銀行に、予備費を貯金することでしょうか。大規模な銀行や証券取引所のシステム障害が発生しても、破産と倒産が連鎖しないような、法制度も必要でしょう。

第二に、役所の被災によって罹災証明書を発行できず、赤十字に集まった義援金の配布が遅れたことは、私にとって想定外でした。複数の役所が互いにデータのバックアップを持って、非常時に事業を継続する試みに期待します。その際に、省庁によってJavaのバージョンが異なるために、電子政府構想が頓挫した教訓を活かして欲しいです。

通信販売事業者が募金を集め、地方自治体から要請があった物資を援助した取り組みを賞賛します。次に国内で大災害があれば、このような取り組みを応援します。
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