ヤン君が、国費留学生試験の合格通知を掲げてやってきた夜、私とユーリャとヤン君は3人で抱き合って喜びました。その夜は、この月に18歳になるヤン君のお誕生日会も合わせて行いました。
これで、ヤン君は日本への、世界への片道切符を獲得したわけです。
他の生徒が来れないある日の授業で「ヤン君、今日はヤン君だけだからヤン君のやりたいものをしよう」と言いました。すると彼が印刷してきたものは、日本語バージョンのウィキペディア「磁気浮上式鉄道」というもので、私には日本語はわかるけれど中身がさっぱりわからないたいそうなものです。
「磁気浮上式鉄道(じきふじょうしきてつどう)とは、磁力による反発力または吸引力を利用して車体を軌道から浮上させ推進する鉄道である。英語で磁気浮上を表す"Magnetic levitation"を短縮しマグレブ (Maglev) ともいう。磁気浮上式鉄道はその近未来性からリニアモーターカーの代表格でもある。1971年、西ドイツで Prinzipfahrzeug が初めての有人走行に成功した。」
この文章から始まり、ヤン君がわからない言葉を紙に書き出し、私とは日本語と意味を確認しながら進めます。横で見ていたら、反発力と書き出した横には「 >< 」このような記号で反発力を表し、吸引力の横には「 <> 」と書き足していました。やはり理系の頭は違うなと感心しながら見ていました。
「現在、上海トランスラピッドとHSSTの愛知高速交通100L形(リニモ)が実用路線の営業運転を行っている。なお、超電導リニアによる中央リニア新幹線にあっては、東京 - 名古屋間で2027年の先行開業、さらに東京 - 大阪間で2045年の全線開業を目指して計画が進められている。」
この箇所を読み終えたとき、「日本人はすごい」と彼が言うので、「ヤン君がすごいよ」と言いました。
これで、ヤン君は日本への、世界への片道切符を獲得したわけです。
他の生徒が来れないある日の授業で「ヤン君、今日はヤン君だけだからヤン君のやりたいものをしよう」と言いました。すると彼が印刷してきたものは、日本語バージョンのウィキペディア「磁気浮上式鉄道」というもので、私には日本語はわかるけれど中身がさっぱりわからないたいそうなものです。
「磁気浮上式鉄道(じきふじょうしきてつどう)とは、磁力による反発力または吸引力を利用して車体を軌道から浮上させ推進する鉄道である。英語で磁気浮上を表す"Magnetic levitation"を短縮しマグレブ (Maglev) ともいう。磁気浮上式鉄道はその近未来性からリニアモーターカーの代表格でもある。1971年、西ドイツで Prinzipfahrzeug が初めての有人走行に成功した。」
この文章から始まり、ヤン君がわからない言葉を紙に書き出し、私とは日本語と意味を確認しながら進めます。横で見ていたら、反発力と書き出した横には「 >< 」このような記号で反発力を表し、吸引力の横には「 <> 」と書き足していました。やはり理系の頭は違うなと感心しながら見ていました。
「現在、上海トランスラピッドとHSSTの愛知高速交通100L形(リニモ)が実用路線の営業運転を行っている。なお、超電導リニアによる中央リニア新幹線にあっては、東京 - 名古屋間で2027年の先行開業、さらに東京 - 大阪間で2045年の全線開業を目指して計画が進められている。」
この箇所を読み終えたとき、「日本人はすごい」と彼が言うので、「ヤン君がすごいよ」と言いました。