bowbowのゆううつ~Returns

双極性障害Ⅱ型(躁うつ病)サバイバー&共生模索中のbowbowの日常。

双極性障害とは何か?

2011-12-05 18:45:13 | 双極性障害・躁うつ病

双極性障害とはかつて躁うつ病と呼ばれていた精神疾患です。

いわゆるうつ病は単極性と呼ばれ、うつ状態しかありませんが、双極性障害(躁うつ病)の場合は躁状態とうつ状態の二つの病態が繰り返される病気です(もちろん普通のときもあります)。

双極性障害はうつ病と同様にストレスのある脆弱性によって引き起こされると言われますが、うつ病よりも遺伝的体質が強いとされています。ただこの場合の遺伝的体質は高血圧とか高血糖になりやすい体質と同じようなもので、その遺伝的体質をもっているから必ずしも発症するわけではありません。

双極性障害は明らかな脳内物質の偏りや異常から起こる病で、言い方を変えるならば「脳という臓器の病」です。

従って「臓器の病」であるので、「根性」では治りません。

人からは異常な興奮と見える躁状態、やる気がなく怠けているように思えるうつ状態、どちらの状態も脳という臓器の神経伝達物質に偏りが起こっています。

治療方針は基本的には薬物療法で、気分安定薬といわれる薬によって躁状態とうつ状態の波を鎮めることが多くの場合可能です。

双極性障害の病態には大まかには双極Ⅰ型障害(大きな躁と大きなうつの波)と双極Ⅱ型障害(小さな躁と大きなうつの波)の2種類があります。

どちらも基本的には気分安定薬によってコントロールをします。

 ○ わかりやすい簡単な解説: 双極性障害(躁うつ病)情報サイト by イーライリリー

 ○ 研究者による詳しい解説: 躁うつ病のホームページ by 加藤忠史氏


「軽躁」とはなにか?

2011-12-03 18:34:38 | 双極性障害・躁うつ病

双極Ⅱ型障害(躁うつ病)の場合、躁とうつの両方があるわけだが、躁は「軽躁状態」が多いとされる。

一見しただけでは、「ちょっと元気のいい人」「情熱的な人」とかに思え、気をつけなければ普通の状態に見える。

自分を振り返ってみたときに、この「軽躁」がある程度明らかになってきたのは、うつ病治療を受けていた頃だと思う。

うつ病治療を受け、SSRIなどの新型抗うつ剤を投与され、それによってうつか寛解したときに、ボク自身はいま振り返ると「軽躁状態」であったと思う。たぶんこれを何度か繰り返すうちに、だんだんそのうつと軽躁の幅が酷くなっていったのだと思う。

もともと双極Ⅱ型障害を持っていたともいえるし、新型抗うつ剤によってよりその症状が強くなったともいえると思う。

何にしてもボクがうつ治療を受け始めた頃には、はっきりした躁うつ状態の躁うつ病(双極Ⅰ型障害)は医者の頭に診断があっても、軽躁の双極Ⅱ型障害はまったく考慮されていなかったと思う。

だから医者はまじめに治療するつもりで双極性障害には禁忌の新型抗うつ剤を一生懸命投与していた。

良くも悪くも精神医療の時代の最先端をボクは過ごし、患ってきたともいえる。

双極Ⅱ型障害とわかって新型抗うつ剤を投与されなくなってから、そして双極性障害の治療薬である気分安定薬を飲むようになってから、うつ状態の自覚はあるものの、軽躁状態であるとの自覚症状はほぼない。

とはいえ、「軽躁状態」は結局あとになってから自分を省みたときにはじめて認識できるというものなのかもしれない。なにしろ以前の「軽躁状態」のときには家族でさえそうした認識はなかったのだから。

結局、ボクの場合の様に、振れ幅が大きくなり、誤った抗うつ剤の投与で軽躁ではなく躁転まで至らないと診断などはつきにくいし、本人も自覚しにくいのかもしれない。