どこ吹く風

旅のことを主に書く。

シュトーバイタール

2010年08月06日 10時17分32秒 | ドロミテ・チロル
7月14日(水)
7:25 朝食 8:25 スタートー8:38 ロープウェイ乗場ー9:15 頂上駅
11:10 ロープウェイで下山ー11:40 乗場発ー12:00 フィンケンベルグ
12:50 アルプバッハ着ー13:30 昼食後発ー14:55 シュトーバイタール着
15:15 ロープウェイ駅発ー16:10 チェックイン 馬場の宿
18:00 夕食(レストラン)     (走行距離 173Km)

 スタート時の走行メーター1495Km 本日のコースはマザイト(Madseit)→マイヤーホーフェン→Albbach(オーストリアで一番美しい村)→シュトーバイタールまで

 朝暗いうちに起きる。雪の山は良く見える。写真を撮るも赤焼けた空は撮れない。
朝食後ロープウェイに向かう、8時チケットの発売開始で8時15分始発とのことだったが、ホテルを出たのが8時25分だった。
駅では大勢の人が列をなしている。ほとんだがスキーヤーのようだ。3本のロープウェイを乗り継いで行くのだが、次第に混雑の度合いが高まってきて、終に押しあいへし合いしながら大混雑の中ゴンドラに乗りこんだ。皆さん一刻も早く滑りたいのでしょう。割り込みするのは中国人だけじゃないことが分かった。(笑)

 上は雲ひとつなく遠くの山々まで見える。オーストリアの山は馴染みがないが、先日行ったツックシュービッツを見つけ、さらにグロスグロッグナーも探した。展望台直下はもうゲレンデなので大勢のスキーヤーが快調に滑り降りていく。リフトは3本動いていてコースもいろいろ取れそうだ。スキー好きには魅力あるところだろう。レンタル料金を聞くと靴とスキーで21ユーからあるとのこと。スキーの手入れが段階に応じて5~27ユーロとある。私を一度だけスキーをしたことがある、その程度の腕前なので固い夏の雪では転ぶと尻が痛そうだ。一番滑らないスキーならスタートの緩い斜面を滑れただろうか。(笑)

 景色を充分眺めてから下りた。次はオーストリアで一番美しい村として「歩き方」に紹介されていた村へ行く。小さな集落だが各戸のベランダが色とりどりの花々で飾られている。ただそれだけ。車なので行ったという感じ。もちろんロープウェイがあり、ハイキングコースも設定されているので、それなりの保養地なのだろう。

 これから目指すところはシュト―バイタール、アウトバーンを使うと谷の入り口までは難なく行ける。そこからは予想以上に長かった。
ロープウェイ乗り場で聞くとこれから登っても15分しか時間がないとのこと、しょうがないので明日に回し宿探しをするが、この辺りは8月オープンなので宿も休業中が多い。5~6Km下って探し何軒か回って宿を見つけた、幸いベランダへ出ると山が見える。

 夕食は近くのレストランで郷土料理を頼む。大きな団子とベーコンエッグとポテトとなんとか。傍を流れる川の流れが激しい、氷河や雪渓が溶けて一本の川となって流れているのだろう、音も大きい。
食事中は蝿を追うのに悪戦苦闘、数十匹の蝿の大群が食べ物に群がる、それを手で振り払うように追っ払うのだが切りが無い。レストランの主人は笑いながら蝿叩きを持ってきたが皿に群がっている蝿をその上で潰すわけに行かない。テーブルにとまっているものを叩き潰しても焼け石に水。

 テーブルに少しお裾分けを置いたら大半の蝿がそちらに移動した。それでも皿の上で手を振りながら食事を続けた。牧場に近いので蝿が多いのは止むを得ない、グリンデルワルドでもそうだった、酪農イコール蝿なので諦める以外にないだろう。
憧れのスイスやチロルの現状を理解しているのかな、みなさんは。

 宿は馬好きなオーナーのようで絵画や小物は全て馬をモチーフにしている。階段の一部の壁がガラス窓になっていて馬が数頭見える。その上は納屋となっていて干草が詰まっていた。
隣の棟は屋内調教場で馬術競技の柵越えの練習をさせていた。4~50cmの高さのバーも足に引っ掛けて落としている。馬は訓練しないと跳べないのだ。馬は全部で20数頭いた、預っているのもいるのだろう、馬の運搬車も格好が良い。
お客は我々だけ、乗馬の客専門の宿かもしれない。普段馬に縁がないので馬場・調教・干草などを見て非日常的体感をすることができた。

 明日はスイスへ向かう。予期せぬ馬の宿はチロル最後の思い出になった。蝿のたかる食事は、あんなものですスイスやチロルの酪農地域では。