ニヒル牛 石川あるの紹介日誌

『ニヒル牛』の店番石川あるの、作品紹介を中心にした日誌です。レンタルボックスと言われる事も多い昨今です。

こっそりと

2006年04月30日 | Weblog
目くばせを送る相手は、少女時代の共犯者です。
10代の、いや、もしかしたらもっと前の自分は、今よりはるかに性的でした。
ピンク色やレース、可愛い瓶、おもちゃ。そして、頭の中の、残酷な妄想。
小鳥や薔薇と血や死が、簡単に隣り合わせにいました。
裂かれるお腹も、見たことが無かったクリームたっぷりのケーキも、同じぐらい遠くて身近な幻でした。
くすくす笑いのままで、頭の中はヘンリーダガー。

ヤブウチさんは、もやもやした抽象的な物さえ、とても可愛く素晴らしい完成度で、作品にしてしまいます。
だから私も「ああ、もう・・」と昔から知っている、暗い森に住む少女の隣人に目くばせします。

ニヒル牛のショーウインドウと黒ボックスで5/27まで。

コメント (1)
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