ニヒル牛 石川あるの紹介日誌

『ニヒル牛』の店番石川あるの、作品紹介を中心にした日誌です。レンタルボックスと言われる事も多い昨今です。

好きな物で箱をいっぱい

2023年02月26日 | Weblog

「あんたは、あの箱をあんたの好きな物でいっぱいにするのよ。」

読んだ時、その一言に胸がギュッとした。

作家の寺島陸人さんが書いてくれたnoteの一説。

ニヒル牛店番だったおかやんとのやりとりだ。

陸人さんが"私の心の灯火"とまで言ってくれていた思い出に、ああ、そうだったと。

本当に。

23年間も店をやっていると、色んなことに鈍くなる。

大切な芯が分からなくなる。

ニヒル牛に箱代があるのは、例えば売れる物だけでなく。

作りたい物、見て欲しい物を、作家さん達が遠慮なく置くためでもあった。

誰もが、『好きな物で箱をいっぱい』にするため。

説明した覚えはないのだけれど、おかやんは当たり前に、ニヒル牛のその意味を知っている店番だった。

作家さんを愛して作品を愛して、お客さんが大好きで、この場が自由であるべきなのを、一番理解していた店番だった。

私たちは、店番としてのおかやんを失った。

その大きな穴を、忘れないようにしないといけない。

 

作家さん、どうか箱を、好きなものでいっぱいにして下さい。

 

それぞれが、好きな物でいっぱいにした箱が並ぶ店が、つまらない筈がないもの。

 

ニヒル牛のおかやん様の話|志島陸人|note

 

コメント
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