体外受精1回目は妊娠しませんでした。そう告げられた時は一瞬にして落ち込みましたが、クリニックを出るころには、「妊娠してなかったし、帰ってジム行ける!」と考えていたぐらいです。
体外受精1回目がだめでとても落ち込む方もいると聞きました。なぜ、クマ子はそんなに落ち込むことがなかったのでしょうか?
それはクマ子が選んだ人生の選択にあると思います。
クマ子は23歳の頃から36歳で結婚するまで、親戚、親の知人の紹介で50回を超えるお見合いをしてきました。ほとんどの方が資産家だったり立派な職業の方で、育ちも問題ない紳士な男性でした。
ありがたいことにこの性格を気にいっていただけることもあったのに、それをことごとくお断りをしてきたんですよね。今思うとなんてもったいないことをしてきたのでしょうか(笑)
断ってきた理由は単純にその時はお見合い結婚が嫌だったからです。友達にお見合いで結婚することを言うのもなんとなく気恥ずかしいし、自分の相手は自分で見つけたいという、若さゆえの自信が当時はありました。
今思うと、お見合い結婚の何が恥ずかしいんだか。まったく、クマ子は贅沢で生意気な小娘だったものです。
歳をとると子供を産みにくくなるよ、という祖母や母の忠告を受け止めず、海外に行ったり仕事にのめりこんで仕事をバリバリこなしてきました。
それなりにキャリアを築いて気が付けば36歳。周りはキャリアも結婚も手に入れていたのに、クマ子はすっかり取り残されていました。
結婚を拒み続けたのは自分自身。だったらこのまま独身で生きようと思っていた矢先、今の夫と職場で出会い、結婚することになり今に至ります。
もし、20代で結婚して子供ができないならば、落ち込んでも当然です。体もホルモンも、卵も若いのに妊娠しないのだから、そりゃショックでしょう。なんで周りはできて私にはできないの・・・そう思うのも無理はありません。私だったらきっと周りをうらやんでいると思います。
一方クマ子は今は38歳。37歳の時に治療を始めたのですが、それでも妊娠、出産には遅すぎる年齢です。ひと昔前ではとっくに妊娠できる時期は過ぎていました。
それが今は医療技術の進歩で、その恩恵にあずかり、こうして不妊治療を受けることができるようになりました。
今の時代だから38歳でも治療に取り組むことができるのです。それだけに「治療すれば妊娠する」と思いがちですが、母体が歳をとっていること自体、すでにリスクを追っていることは今も昔も変わりません。
だから高齢な分、当たり前ですが妊娠はしにくいわけで、そういう人生を選択したのはまぎれもなくクマ子自身なのです。若いころに結婚するチャンスを何度も与えてもらったのに、結婚せずに仕事を選んだ、自分の責任。
38歳で結婚して、その歳に自然妊娠した友人だっています。そういう友人には「なんであの子は簡単に妊娠するのよ」と思ったことはありますが、そんなこと思ったところで私が妊娠するわけじゃありません。
私は今の年齢と、自分の人生の選択に責任があります。
今の人生を選んだのは自分。だからなかなか子供が授からないのも受け止める。
もちろん妊娠するための努力はもちろんしています!それで妊娠しなかったならば、これはちゃんと受け止めるべきこと。
3度まで、挑戦してそれでもできなければ治療はやめる。
今はそういう気持ちでいます。
それまでどうぞ、ブログにお付き合いくだされば幸いです♪