嵐ファン・大人のひとりごと

嵐大好き人間の独りごと&嵐の楽曲から妄想したショートストーリー

妄想ドラマ 『Dive into the future』 (5)

2009年07月10日 | 妄想ドラマ『Dive into the furture』
今週の前半、続きが書けなくて焦ってました。

ストーリーが浮かばないんじゃなくて、夫とミントが家に居たから

夫にはブログをやってることも秘密なんで

まさか見せられないよね





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      妄想ドラマ 『Dive into the future』 (5)



「2ヶ月前に地球上の人類の大半は滅亡した。原因は毒性は低いと思われていた細菌の一種で、

 輸送機の空中爆破で大気中に放出されたんだ。

 細菌は気流に乗って世界中に届き、人類は大半が死滅したと思われる」

神無月の話は5人の予想を超えた衝撃的なものだった。



「そんなことは信じられない!だってこうしてあなた達は生きている。

 俺たちの前で普通に笑ったりしてたじゃないか」

思わず立ち上がって翔が叫んだ。

「ここの地形のせいだよ。細菌をのせた気流は2000メートルを越える山脈にぶつかって

 雨と共に地上に流れて、こちら側へは届かなかった。あくまで推測だがね。

 それにすべてを話す前に、タイムスリップしたショックから、

 君たちが少し落ち着くのを待つ時間が必要だった。それで普通を装った」



「じゃあこの盆地から出たら死んでしまう?」と潤が聞いた。

「いや、細菌の繁殖力は弱いので2ヶ月経った現在はたぶん大丈夫だろう。

 もし細菌が体内に入ることがあっても、君たちには我々が失ってしまった免疫がある」

「免疫・・・。そうか、つまり自分たちは安全なここに居て、俺たちに外の様子を見て来いっていうわけか」

「自分たちの保身のためじゃない。他にもここのように細菌が届かずに生きてる人たちがいるはずだ。

 残った人間たちで力をあわせなければ本当に人類は地球上から消えるかもしれない」

「俺たちの時代でも電話やインターネットで世界中と連絡が取れたんだ。

 今が140年後ならもっと簡単に世界の様子がわかるんじゃないんですか?」

「最初はここの責任者である防衛庁の長官とも連絡がとれたよ。しかし原因が特定される頃には

 東京は死者の山であふれていた。高度な情報網も管理する人間がいなくなれば

 なんの役にも立たない」



国家機密であったこの研究所は、タイムマシンの技術が流出しないために

非常事態には外部と遮断されるようになっていた。

悪用されると非常に危険だからだ。

もちろん、人類滅亡の危機などという非常事態は想定外だった。

西に5キロほどのところにあるトンネルは封鎖され、研究所の敷地から

外には警備用ロボットが24時間配備されている。

侵入者はもちろん内部から外へ出る者も捕獲、もしくは攻撃する。

トンネルを抜けた先にある地下施設のコントロール室で解除できるが

、みんな死んでしまったのか連絡はとれない。

研究所の機器はそのほとんどが太陽エネルギーで維持されているが、

いつかは寿命が来る。

食料も野菜などはバイオ研究所の工場で生産しているが、それ以外のものは

備蓄されていたものを食べている。

2009年から来た5人を加えると総勢32人の食料はもってあと1ヶ月。



「この2ヶ月、あなた達はいったい何をしていたんですか」

翔のことばに山辺が答えた。

「もちろん何度も脱出を試みた。けれど失敗に終わった。警備ロボットの数が

 多くて突破できないんだ。」

「それじゃ俺たちにだって無理でしょ」潤が言った。

「いや、警備の中心はトンネルとその周辺の標高が低い山だ。君たちなら警備の薄いルートで山を越えられる」

「どの程度の山ですか?」今度は和也が聞いた。

「南西に見えるあの山脈だ。標高は1800から高いところで2400メートルくらい。

 我々には技術も体力もないけれど君たちなら二日もあれば・・・」

「二日も警備ロボットにやられずに命があれば越えられるってわけだ」

和也の言葉に山辺はなにか言いたそうだったが、神無月が答えた。

「そのとおりだよ。しかし、君たちなら若くて体力もある。

 そんなに無理なことではないと私は思う。我々現代人は科学の力に頼りすぎたために

 便利さと引き換えに元々人間に備わっていたいくつかの能力を失ってしまった」

潤が4人を見回してから言った。

「しばらく俺たちだけにしてもらえませんか?」

「わかった。気持ちが固まったら教えてくれ」

神無月に促されて山辺と男たちは部屋を出て行った。



ドアが閉まった途端、雅紀が言った。

「気持ちが固まったらって、俺たちに選択の余地はないってことでしょ?」

「そうらしいな」と潤が苦笑しながら言った。

「俺たちはやっぱり偶然助けられたんじゃなくて、計画的に連れてこられたんだよ。

救助したとか言って・・・記憶だって本当は消されたのかも」

和也はテーブルに肘をついて頭を抱え込んだ。

「彼の言うとおりだよ。あの人たちの言葉を信じられないよ」

潤は雅紀と和也が言ってることが当然だと思う反面、

楓の優しさが自分たちを利用するための芝居だったとは信じたくなかった。



「どうする?はいそうですかって、命の危険がある所へ出て行ける?」

翔が4人に聞いた。

すると今までずっと黙っていた智が静かな声で言った。

「俺は行くよ。そうしないとみんな死んじまうんだろ。ここでじっと死ぬのを待つ気はない」

4人は驚いて智を見た。

「封鎖を解除したら、もとの時代に返してもらう。俺たちの時代に」


      
         -----------つづく----------





きゃ~智くんカッコイイ

しかしまだ研究所から出られませんでした


ミントにここまでの感想を聞いたところ・・・

ミ 「ん~なんか地味。硬くて地味」

バ 「なるほど。確かに硬いけど・・・」

ミ 「妄想なんだから何でも有りでしょ?笑えるとこも入れてよ」

バ 「えー、みんながロボットに対抗するための特殊スーツに着替えたら、

   乳首空きTシャツだったとか?」

ミ 「そこまではいかないけど」

バ 「いきなりコメディタッチに変更はできないけど、地味なのはなんとかしましょう!」

ミ 「ふ~ん」

バ 「総ラメのつなぎとか?デビューの時のスケスケの衣装とか?」

ミ 「・・・」


冗談はさておき、ミントに地味とは言わせないようにしてやる!つもりです。

どうなりますことやら・・・

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妄想ドラマ 『Dive into the future』 (4)

2009年07月08日 | 妄想ドラマ『Dive into the furture』
さてさて“ありえないっつーの!”な展開になりましたのでリアルな

理屈は抜きでお願いします。

ではどうぞ。



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     妄想ドラマ 『Dive into the future』 (4)




しばらくの間、5人はピクリとも動かなかった。

それでいて頭の中はフル稼働で、混乱を沈めようとしていた。

「俺たちをからかってどうしようっていうんですか?」

最初に口を開いたのは翔だった。

「からかったりはしていない。君たちが遭難したのは真冬だったけれど

 こちらの世界では7月だ。外を見て不思議には思わなかったかい?」

「確かにおかしいけど、記憶がほとんどないのだからなんとも言えない。

 ここが140年後の未来だという証拠を見せてください。納得できる証拠を」

翔の言葉に皆深くうなずいた。

「第一、どうやって2009年から2149年に来たりできるんだよ。タイムマシンにでも

 乗ったっていうつもりかよ」

和也がつぶやいた。

「そうだよ。2009年にはSFの域を出ていなかったタイムマシンは、今や現実に存在するんだ。

 この研究所にね。ただし、まだ研究途中だ」



神無月はここが病院ではなく国家機密の研究所であることを説明した。

四方を山に囲まれ、西にあるトンネルを抜ける道路でしか他の街へは行けない。

衛星からもカモフラージュするために、植物のバイオ研究所の地下部分が

TP38と呼ばれているタイムマシンの研究所になっている。



「その話が本当だとしたら、俺たちは実験台にされたってことかよ?」

潤は思わず神無月に詰め寄った。

いや、正確には詰め寄ろうとした途端、山辺に静止された。

山辺は潤に指一本触れていないのに、潤の身体は不思議な衝撃を受けて押し戻され尻もちをついた。

他の4人が驚いて立ち上がった。

「やめなさい。彼らは混乱しているだけだ。私に危害を加えようとしたわけじゃない」

神無月は山辺をたしなめると、潤の手を取って立ち上がらせた。

そしてこう言った。

「驚かせてすまなかった。山辺くんはちょっと疲れてナーバスになっているんだよ。

今のは彼がシールドを張ったんだけれど、140年後だという証拠のひとつにはならないかな?

君たちの時代にはなかった技術だ」




「さっきの質問に答えてない。俺たちはタイムマシンの研究のために連れてこられたんですか?」

翔の問いかけに神無月は大きく首を振った。

「いや、そうじゃない。君たちが雪崩で遭難したところを偶然救助したんだ。

 たぶん我々が助けなければ、君たちは全員死んでいただろう」

「僕たちはもとの時代に帰れるんですよね?」

それまで黙って聞いていた雅紀が口を開いた。

「正直に言うと・・・かなり難しい。君たちを過去からここへ連れて来ることには成功したけれど、記憶を失っている。

 未来から過去へ戻す方が難しいんだ。何が起こるかわからない」

みんな言葉を失った。

「すぐにこの現実を受け入れろと言う方が無理なのはよくわかっている。でも君たちには仲間がいる。

同じ時代を生きてここへきた5人だ。私たちも出来るだけのことはするから、自棄になったりはしないで欲しい」

仲間という言葉に5人は再びお互いを見た。

「それとも君たちは雪崩で死んだ方がよかったのか?」

山辺の死んだという言葉が胸に刺さった。



5人は研究所の2階に、それぞれ部屋が与えられた。

2階のフロアは他に食堂と娯楽室もあり自由に使うことを許された。

楓や潤たちの世話をしてくれるスタッフたちと一緒に食事をしたり、

時にはゲームをして笑いあうこともある。

みんな同情しているのかとても優しかった。

特に潤は楓と親しくなった。

断片的に戻ってきた記憶の中の若かった母と面影が似ている。

幼い自分を優しく抱きしめてくれた母が夢の中に出てきた。

今頃、もとの世界では俺は雪崩で行方不明になっているのだろうか。

いろんな思いに胸が押しつぶされそうな時、楓は何も言わずに潤を抱きしめてくれた。



5人はそれぞれわずかな記憶が戻っただけで、後は霧がかかったような状態だった。

お互いに部屋を行き来して、話をしたが自分のことすらほとんど記憶が

ないのだから、すぐに話題はつきた。

一週間が過ぎたころ、スタッフたちの雰囲気が変わってきた。

なにか緊張感のようなものを感じる。

そして5人は再び地下の会議室に呼ばれた。

今度は神無月と山辺の他に10人程の男たちが待っていた。

「今日はとても重要な話があるんだ。今、我々は危機に直面している。

 そしてそれを打開するために君たちの力を貸して欲しい」

それから神無月は驚くべき事実を語りだした。


         ------------つづく---------





なかなか進まなくてすみません。

次回こそは5人を研究所から放り出したいなぁ

そしてまだしゃべってないあの人もセリフを!
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妄想ドラマ 『Dive into the future』 (3)

2009年07月04日 | 妄想ドラマ『Dive into the furture』
      妄想ドラマ『Dive into the future』 (3) 




誰かが優しく髪をなでている。

幼い頃、母親にそうしてもらった時のように穏やかな気持ちだった。

潤が目を開くと見慣れない高い天井が目に入った。

自分の部屋ではないらしい。

頭がぼんやりとして状況がつかめない。



「よかった。気がついたのね」

潤は身体を動かそうとして、自分の腕に点滴の管のようなものが

ついていることに気がついた。

話しかけたのは白い服を着た見知らぬ若い女性だった。

栗色がかった長い髪を後ろでひとつにまとめている。

ほんのりとどこかで嗅いだことのある甘い香りがした。



「あなたは誰?そしてここは・・・病院?」

「私は小井戸楓、医者よ。そしてここは病院・・・みたいなもんね」

「俺はどうして病院にいるんですか?頭が痛くて何も思い出せない・・・」

「大丈夫、なにも心配することはないのよ。事情は少しずつ説明するから」



それから潤は雪山で雪崩に巻き込まれて遭難したこと。

3日間意識が戻らなかったけれど、身体には特に怪我もないことなどを説明された。

「あなたのほかに4人の人たちが雪崩に巻き込まれたけど、みんな救助されたの」

「そうだ!真っ白な景色の中にいた。雪だった・・・」

「思い出した?」

「まだもやがかかったみたいで・・・」

「一時的なことだと思うから心配しないで」

楓の優しい声はなぜだか潤を落ち着かせる。

「自分の名前は分かる?」

「松本潤。25歳。なにか仕事をしていたんだけど・・・わからない」

「焦らないで。少しずつ戻っているからきっと大丈夫」

それから潤は起き上がり、ベッドの周りを歩いてみた。

少しふらふらしたが身体は楓に言われたとおりなんともない。



午後には病室から直接出られる庭を散歩できるほどになった。

ただ不思議に思ったことがあった。

潤が遭難したのは冬山だったはずなのに、庭は初夏のように日差しがまぶしく

綺麗な花が咲いていた。

家族が誰も来ていないのも疑問に思ったけれど、

家族のことを何も思い出せない今は悲しませるだけだから会わないほうがいいと思った。

それにひょっとしたら家族がいないのかもしれない。



夕方になると、一緒に救助された4人と引き合わせるので、着替えるようにと服を渡された。

楓に案内されてエレベーターに乗ると

エレベーターに押しボタンはなく、音声案内が流れた。

「行き先をお告げください」

「地下308へ」

楓が告げるとエレベーターは下降し、それから横へすべるように動いた。

潤が驚いているとドアが開き広い会議室のような部屋が現れた。

同じ服を着た若者が4人と上品そうな白髪の紳士、

それにメガネをかけた神経質そうな50歳くらいの男が待っていた。



「どうぞ掛けて」

促されて椅子に座ると白髪の男が話し始めた。

「私は神無月と言います。こちらは山辺くん。そしてここにいる君たち5人は

同じ運命をたどってここに来た。雪崩に巻き込まれて救助されたけれど記憶を失っている」

潤は他の4人と顔を見合せた。

吹雪の記憶の中に、自分の後ろから来ていた複数の人間の姿が浮かび上がった。



「では、私から紹介しよう。名札を付けてもらっているので覚えてください」

神無月は自分に近い方から櫻井翔、相葉雅紀、二宮和也、大野智、そして松本潤を

みんなに紹介した。

紹介と言っても名前と年齢だけ。

記憶がとぎれとぎれで自己紹介すらできない状態なので仕方がないと潤は思った。

一緒に遭難した人間が俺のほかに4人いたということか。

しかし、みんなが記憶を失っているというのはどういうことだ。

潤は混乱した。

「これから話すことはすぐには信じられないだろう。でも受け入れるしかない事実なんだよ」

神無月は5人の目を一人ずつしっかりと見た。

そしてこう言った。

「ここは君たちが暮らしていた西暦2009年から140年後の世界なんだ」

潤は自分の頭がおかしくなったと思った。

これは夢か幻覚に違いない。

「今、そんな冗談は聞きたくない」

誰かがつぶやいた。





      ---------つづく-----------



さてやっと全員そろいましたね!

で、これからどうする???

どんなキャラにする???
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妄想ドラマ 『Dive into the future』 (2)

2009年06月30日 | 妄想ドラマ『Dive into the furture』
1話がお堅い感じで始めちゃったので・・・今回も渋くなりました。

二人目が登場します。誰かな?

ではどうぞ!



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



     妄想ドラマ『Dive into the future』 (2) 




一人暮らしのマンションの鍵を開け、暗い部屋を目にするたび、

そろそろ結婚したいなと思う。

暖かく迎えてくれる人がいたらもっと頑張れるだろうか。

大野智はそんなことを考えながらスーツの上着を脱いでソファに全身を預けた。

携帯から着メロが流れた。

親友の松本薫からだ。

左手でネクタイを緩めながらテーブルに置いた携帯を手に取った。



「大野さん?沙希です」 

聞こえてきたのは薫の恋人の真山沙希の声。

胸騒ぎがした。

「どうしたの?薫に何かあった?」

「どこにもいないんです。携帯は置いたままだし・・・」

沙希は途中で泣き出した。

「すぐに行くから待ってて」



薫は仕事に行き詰まり悩んでいた。

父親から引き継いだ会社が倒産の危機にあった。

いつか薫が冗談交じりに、冬山で雪に抱かれて死ぬのが一番苦しくないと

言っていたことが頭をよぎった。



薫のマンションの部屋は綺麗に片付いていた。

沙希はクローゼットに大事にしまってあった登山用品もないと言う。

不安が確信に変わった。

智は所属している山岳会に連絡して事情を話すと、自分のマンションへ

引き返してすぐに冬山用の装備を整えた。

行き先は分かっている。

薫がもう一度行きたいと何度も言っていた北アルプスの槍ヶ岳。

大学の山岳部時代に智も一緒に登った。

卒業後、智は大学のOBが多く所属する山岳会のメンバーとなり、

休暇を利用しては山の魅力に浸っていた。

しかし父親の急死で会社を引き継いだ薫は仕事一筋で山からは遠ざかっている。

危険だ。

あるいは危険だから行ったのか。

智は荷物を車に積み込むと学生時代の思い出の地、新穂高温泉を目指した。

うまくいけば薫が山に入る前に捕まえることが出来るかもしれない。



智の期待は外れた。

3件目のホテルで一人で泊まった登山客を見つけたが早朝にチェックアウトしていた。

宿泊名簿に残された名前は松本潤。

薫の父親の名前だ。

しかも東京から一人で来たことや年格好からいって薫らしい。

そういえば暗い雰囲気だったというホテルの従業員の言葉も気になった。

早朝に宿を出ているので山岳会のメンバーの応援を待っている時間はない。

ほとんど寝ていない自分の体力に一抹の不安を覚えながらも

智は薫らしい人物を追って雪山に足を踏み入れた。

登山ルートの雪には複数の人が通った跡がつけられており歩きやすかった。

普段から鍛えている自分の足ならどこかで追いつけるだろう。



午後になると天候は一変した。

湿った重たい雪が吹き付けて視界は悪く、先を行く者が付けた跡を消していく。

薫を追っているのでなければ智はとっくに引き返していた。

冬山の怖さはよく知っていたからだ。



しばらくすると吹雪の中、前方に黄色い人影が確認できた。

薫ではないかと智は気が急いたが一人ではなく三人いるらしい。

立ち止まっているところをみると撤退するのだろうと思った。

やはり危険すぎる。

自然の偉大さの前には人間はひれ伏すしかない無力な生き物だ。



その時「うわっ!」という声が聞こえた。

斜面を滑り落ちて来る白い波に三人が飲み込まれるのが見えた。

そして次の瞬間には智も同じ冷たい波に、なすすべもなくさらわれてしまった。


       
        --------つづく-------




私、雪山どころか登山の趣味もなく、山のことにはまったく無知。

なのに潤くんに続きおーちゃんまで雪山でひどい目に

またまたお友達のラベンダーさんにドSだと言われそう

私、実はですね~おーちゃんがワイシャツ姿でネクタイをゆるめながら片手でケータイを操作
ここのところの妄想にはまっております

auの敏腕ディーラーさん仕様でねうっきゃ~心拍数急上昇です

だ、誰か救急車を!


3話からいよいよ本編って感じになるかな~?

もっと読みやすくしたいと思ってます
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妄想ドラマ 『Dive into the future』 (1)

2009年06月27日 | 妄想ドラマ『Dive into the furture』
妄想ドラマ第3弾をはじめます

今回はちょっと長くなるかも???無責任ですみません

ミント(11歳)の希望でチャレンジしますが、希望通りにいくかどうか・・・

興味のある方はお付き合いを

今回は5人総登場の予定です。


なお登場人物をはじめ、固有名詞、キャラクターなど、

実在の嵐くんたちとは一切関係ございません。

すべては私の頭の中の妄想です

それでは主題歌は嵐のDive into the futureでどうぞ!



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   妄想ドラマ 『Dive into the future』 (1)




12月27日、新穂高から槍ヶ岳を目指した松本潤は腰までの雪をラッセルしながら

ただひたすら前進していた。

目の前には白一色の世界が広がっている。

風と共に吹きつける雪は厳しく冷たい。

今朝見た雪景色は冷えた心を暖かく包んでくれるかのような

優しさをみせていたのに、今は一転して死の恐怖さえちらつかせる。

出発前夜に調べた天候は今日まではもつはずだった。

低気圧が来ているのは知っていたが槍ヶ岳山荘でやり過ごす予定でいた。

一人で厳冬期の北アルプスに足を踏み入れたこと自体が

無謀なのは百も承知だった。

それでも厳しい自然の中に身を置いて気持ちを切り替えたかった。

冬の槍ヶ岳への登山の経験と十分な装備が潤を後押ししてしまった。



潤はメキメキと頭角を現してきた若手俳優で、原作がベストセラーとなった

映画への出演が決まっていた。

彼にとって大きなステップとなるはずだった。

その役作りのためにこの数ヶ月ジムにも通い、体も作ってきた。

しかし制作発表間際になって、その役は別の若手俳優に変更されたのだ。

事務所の力の差だとか、その俳優がスポンサーの身内だとか、

いろんな噂が耳に入ってきた。

潤には映画の代わりに連ドラの仕事が入ってきたが主役ではない。

もちろんドラマの仕事も精一杯やるつもりだが、

その前にすべてが映画に向かって進んでいた自分をリセットしたかった。

ドラマのクランクインの前に休みをもらってここへ来た。

反対されることはわかっていたので、マネージャーにも事務所にも

温泉旅行だと嘘をついた。




非難小屋へ引き返したほうがいい。

潤がそう決断して後ろを振り返ると、数人のパーティーが微かに見えた。

すぐ近くなのに視界が悪くて何人いるのかさえよく分からない。

進んでくる様子はない。

やはり引き返すのだと思った。

その時、足元から鈍く重い音が伝わってきたような気がしてあたりを見回した。

山の斜面を見上げると、白い煙を上げながら、

ちっぽけな人間にはとうてい太刀打ちできない強大な自然が襲い掛かってくるのが見えた。

雪崩だ。

恐怖を感じる暇もない。

一瞬のうちに潤は白い世界へ飲み込まれて消えた。


       
            -----------つづく----------




ちょっとお堅い感じのスタートでしたね。

でもこの先、『ありえないっつーの!』な展開にしたいと思っております

妄想ですから何でもあり

Dive into the futuerは2008年のアルバムDream"A"liveに収録されている曲です。

初めて聞いたときは歌詞は嵐っぽいけど、曲はなんか違う感じと思いました。

自分に勢いを付けたい時に車でガンガンかけてます

なんで今回はこの曲にしたかって?

アクティブな5人を見たいから。もち妄想でね
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