1話がお堅い感じで始めちゃったので・・・今回も渋くなりました。
二人目が登場します。誰かな?
ではどうぞ!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
妄想ドラマ『Dive into the future』 (2)
一人暮らしのマンションの鍵を開け、暗い部屋を目にするたび、
そろそろ結婚したいなと思う。
暖かく迎えてくれる人がいたらもっと頑張れるだろうか。
大野智はそんなことを考えながらスーツの上着を脱いでソファに全身を預けた。
携帯から着メロが流れた。
親友の松本薫からだ。
左手でネクタイを緩めながらテーブルに置いた携帯を手に取った。
「大野さん?沙希です」
聞こえてきたのは薫の恋人の真山沙希の声。
胸騒ぎがした。
「どうしたの?薫に何かあった?」
「どこにもいないんです。携帯は置いたままだし・・・」
沙希は途中で泣き出した。
「すぐに行くから待ってて」
薫は仕事に行き詰まり悩んでいた。
父親から引き継いだ会社が倒産の危機にあった。
いつか薫が冗談交じりに、冬山で雪に抱かれて死ぬのが一番苦しくないと
言っていたことが頭をよぎった。
薫のマンションの部屋は綺麗に片付いていた。
沙希はクローゼットに大事にしまってあった登山用品もないと言う。
不安が確信に変わった。
智は所属している山岳会に連絡して事情を話すと、自分のマンションへ
引き返してすぐに冬山用の装備を整えた。
行き先は分かっている。
薫がもう一度行きたいと何度も言っていた北アルプスの槍ヶ岳。
大学の山岳部時代に智も一緒に登った。
卒業後、智は大学のOBが多く所属する山岳会のメンバーとなり、
休暇を利用しては山の魅力に浸っていた。
しかし父親の急死で会社を引き継いだ薫は仕事一筋で山からは遠ざかっている。
危険だ。
あるいは危険だから行ったのか。
智は荷物を車に積み込むと学生時代の思い出の地、新穂高温泉を目指した。
うまくいけば薫が山に入る前に捕まえることが出来るかもしれない。
智の期待は外れた。
3件目のホテルで一人で泊まった登山客を見つけたが早朝にチェックアウトしていた。
宿泊名簿に残された名前は松本潤。
薫の父親の名前だ。
しかも東京から一人で来たことや年格好からいって薫らしい。
そういえば暗い雰囲気だったというホテルの従業員の言葉も気になった。
早朝に宿を出ているので山岳会のメンバーの応援を待っている時間はない。
ほとんど寝ていない自分の体力に一抹の不安を覚えながらも
智は薫らしい人物を追って雪山に足を踏み入れた。
登山ルートの雪には複数の人が通った跡がつけられており歩きやすかった。
普段から鍛えている自分の足ならどこかで追いつけるだろう。
午後になると天候は一変した。
湿った重たい雪が吹き付けて視界は悪く、先を行く者が付けた跡を消していく。
薫を追っているのでなければ智はとっくに引き返していた。
冬山の怖さはよく知っていたからだ。
しばらくすると吹雪の中、前方に黄色い人影が確認できた。
薫ではないかと智は気が急いたが一人ではなく三人いるらしい。
立ち止まっているところをみると撤退するのだろうと思った。
やはり危険すぎる。
自然の偉大さの前には人間はひれ伏すしかない無力な生き物だ。
その時「うわっ!」という声が聞こえた。
斜面を滑り落ちて来る白い波に三人が飲み込まれるのが見えた。
そして次の瞬間には智も同じ冷たい波に、なすすべもなくさらわれてしまった。
--------つづく-------
私、雪山どころか登山の趣味もなく、山のことにはまったく無知。
なのに潤くんに続きおーちゃんまで雪山でひどい目に
またまたお友達のラベンダーさんにドSだと言われそう
私、実はですね~おーちゃんがワイシャツ姿でネクタイをゆるめながら片手でケータイを操作
ここのところの妄想にはまっております
auの敏腕ディーラーさん仕様でね
うっきゃ~

心拍数急上昇です
だ、誰か救急車を!
3話からいよいよ本編って感じになるかな~?
もっと読みやすくしたいと思ってます

二人目が登場します。誰かな?
ではどうぞ!
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妄想ドラマ『Dive into the future』 (2)
一人暮らしのマンションの鍵を開け、暗い部屋を目にするたび、
そろそろ結婚したいなと思う。
暖かく迎えてくれる人がいたらもっと頑張れるだろうか。
大野智はそんなことを考えながらスーツの上着を脱いでソファに全身を預けた。
携帯から着メロが流れた。
親友の松本薫からだ。
左手でネクタイを緩めながらテーブルに置いた携帯を手に取った。
「大野さん?沙希です」
聞こえてきたのは薫の恋人の真山沙希の声。
胸騒ぎがした。
「どうしたの?薫に何かあった?」
「どこにもいないんです。携帯は置いたままだし・・・」
沙希は途中で泣き出した。
「すぐに行くから待ってて」
薫は仕事に行き詰まり悩んでいた。
父親から引き継いだ会社が倒産の危機にあった。
いつか薫が冗談交じりに、冬山で雪に抱かれて死ぬのが一番苦しくないと
言っていたことが頭をよぎった。
薫のマンションの部屋は綺麗に片付いていた。
沙希はクローゼットに大事にしまってあった登山用品もないと言う。
不安が確信に変わった。
智は所属している山岳会に連絡して事情を話すと、自分のマンションへ
引き返してすぐに冬山用の装備を整えた。
行き先は分かっている。
薫がもう一度行きたいと何度も言っていた北アルプスの槍ヶ岳。
大学の山岳部時代に智も一緒に登った。
卒業後、智は大学のOBが多く所属する山岳会のメンバーとなり、
休暇を利用しては山の魅力に浸っていた。
しかし父親の急死で会社を引き継いだ薫は仕事一筋で山からは遠ざかっている。
危険だ。
あるいは危険だから行ったのか。
智は荷物を車に積み込むと学生時代の思い出の地、新穂高温泉を目指した。
うまくいけば薫が山に入る前に捕まえることが出来るかもしれない。
智の期待は外れた。
3件目のホテルで一人で泊まった登山客を見つけたが早朝にチェックアウトしていた。
宿泊名簿に残された名前は松本潤。
薫の父親の名前だ。
しかも東京から一人で来たことや年格好からいって薫らしい。
そういえば暗い雰囲気だったというホテルの従業員の言葉も気になった。
早朝に宿を出ているので山岳会のメンバーの応援を待っている時間はない。
ほとんど寝ていない自分の体力に一抹の不安を覚えながらも
智は薫らしい人物を追って雪山に足を踏み入れた。
登山ルートの雪には複数の人が通った跡がつけられており歩きやすかった。
普段から鍛えている自分の足ならどこかで追いつけるだろう。
午後になると天候は一変した。
湿った重たい雪が吹き付けて視界は悪く、先を行く者が付けた跡を消していく。
薫を追っているのでなければ智はとっくに引き返していた。
冬山の怖さはよく知っていたからだ。
しばらくすると吹雪の中、前方に黄色い人影が確認できた。
薫ではないかと智は気が急いたが一人ではなく三人いるらしい。
立ち止まっているところをみると撤退するのだろうと思った。
やはり危険すぎる。
自然の偉大さの前には人間はひれ伏すしかない無力な生き物だ。
その時「うわっ!」という声が聞こえた。
斜面を滑り落ちて来る白い波に三人が飲み込まれるのが見えた。
そして次の瞬間には智も同じ冷たい波に、なすすべもなくさらわれてしまった。
--------つづく-------
私、雪山どころか登山の趣味もなく、山のことにはまったく無知。
なのに潤くんに続きおーちゃんまで雪山でひどい目に

またまたお友達のラベンダーさんにドSだと言われそう

私、実はですね~おーちゃんがワイシャツ姿でネクタイをゆるめながら片手でケータイを操作
ここのところの妄想にはまっております

auの敏腕ディーラーさん仕様でね




だ、誰か救急車を!

3話からいよいよ本編って感じになるかな~?
もっと読みやすくしたいと思ってます
