落書き帳

皇室評論家って、つまらない奴ばかりなので
専門家とか、ホントに?

天皇陛下の靖国神社参拝問題

2004-08-26 00:49:16 | 皇室の話
○ 天皇陛下の靖国神社参拝を求める石原知事の発言について
 8月15日の産経新聞によると、石原東京都知事が、報道陣に「恐れ多い言い方だけど、天皇が靖国に(来年の)敗戦60年に参拝いただければ、天皇にしか果たせない国家に対する大きな責任を果たしていただくことになると思う」と語ったとのことである。
 こういう発言を見ると、この方は、少々思い上がりすぎではないかという気がしてならない。
 日本のために戦い、亡くなっていった方々を大事にすることは、日本人として当然のことである。陛下におかれても、毎年8月15日の全国戦没者追悼式において、全国民と共に,戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し,追悼の意を表されておられるところである。  しかし、靖国神社については、未だに中国などの反発、一部の日本人による頑固な反対などがあり、国家の安寧を大事にされる陛下としては、参拝したくてもできないのである。
 ご心中をお察しするに、とてもやるせないものがあるのではないか。
 そして、このような、中国の干渉だとか、一部の日本人の反対とかいった問題は、政治で片づけるべき筋合いのものである。
 本来であれば、まずは政治家の立場としてそういった問題をきれいに片づけ、陛下が、くだらない議論の渦中に置かれることのないようにすることが、先決のはずである。
 政治の世界において、そのような務めが果たされていないような段階で、陛下の参拝を求めるような発言を行うということは、本末転倒である。
 天皇にしか果たせない責任という言い方であるが、その責任を論じることができるのは、陛下御自身のみなのであり、他の者は、単にお願いができるだけなのであって、そのお願いについても、まずは自らのすべきことをした上でなければ資格はあるまい。
 だいたい、この方は、陛下に関する不用意な発言が多すぎる。今回も、誠に威勢のいい発言であり、陛下に関しても堂々と発言できるのだと胸を張っているつもりなのかもしれないが、大間違いである。
 心配になるのが、このような発言を聞いて、感激してしまうような者がいるのではないかということである。
 純粋な愛国心が、野心ある者に利用されないよう、祈るばかりである。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする