みんなに迷惑かけないように

生活排水のトラブルが原因で発生した殺人事件の裁判所の判決がでました。

館山市に住む隣人男性が執拗なクレームや嫌がらせを20年以上続けていたことに我慢できなくなった男が口論の後、掴み合いになり、最後は池に男の顔をうずめて窒息死させたのです。

この池ですが、もともと殺された男性が排水路を埋めてしまったために、できた池だそうです。

口論があった時も、男性は鎌をもって威嚇していたとそうです。

罪の軽減を訴える地域住民の署名は１千人を超えたそうです。

殺人を犯してしまった男は、このままこの男性を放っておくと、さらに嫌がらせはエスカレートするし、他にも迷惑をかけられていることを思い、殺害にいたったと言います。

また、殺された男性の弟は、10年以上も絶縁状態にあり、殺害した男に同情しているそうです。

そんな背景を踏まえて、裁判官は休憩懲役14年に対して、懲役9年の判決を言い渡しました。

この男は76歳です。

14年が9年になったとしても、きついのではないでしょうか。

もちろん、殺人は大きな罪です。

途中で、手を緩める事が出来たのに、殺害してしまったことは許されることではありません。

それでも、20年にわたり、嫌がらせを受けてきたことに対して、なんとも言えない気分になってしまいます。

そんなになる前に、何かできなかったのでしょうか。

殺された男性は、犠牲者ですが、と同時に、加害者でもあるような気がします。

この男も、加害者であり、犠牲者です。

何とも言えない事件です。