前回の投稿からだいぶ日が経ってしまいました。そのクルマの写真がないと、どうしてもモチベーションが上がりません。
今ならケータイで手軽に撮れるんですが、昔は高価なフィルム代と現像に出す手間が惜しくて、私はどうにもダメでしたな。
この写真とは、サンルーフの有無とバンパーが違うくらいで、色も仕様も「まんま」です。
言い訳はこれくらいにして、次に手に入れたのは、KP61スターレット。
デルタが何となく不穏な感じになってきた時、友人が店長を務めるホンダのディーラーの前で偶然に見かけたのでした。
ドアミラーになる寸前の最終型に近いトップグレードSiで色は赤の3ドア。メーカーオプションの衝撃吸収ウレタンバンパー付き、走行少なくフルノーマルだったことが決め手となり、購入。
EFIの4Kは上の方で回りたがらないことは承知の上でしたが、学生時代にアルバイトでメーカーの広報車に乗り、雪道を自在に駆け回った記憶が蘇って我慢ができなかったのです。
さて、安心できる通勤の足を確保でき、いざ乗ってみると、その軽やかな走りに魅了されました。
エンジンは、いわゆる広報チューンが施されたものとはだいぶ違い、振動も騒音もそれなりでしたが、当時の1,300ccとしてはハイギアードなために高速巡航が意外なほど快適。そして、いざ峠道に入ると、軽く適度な手応えのあるラック&ピニオンのステアリングを切り込んで、ミズスマシのようにタイトコーナーを曲がれる。まさにCMのオベ・アンダーソンになった気分。
インリフトしないのでLSD無しでもパワーが逃げず、切歯扼腕することもない。
限りあるパワーを全て使い切って、安全にスポーツ走行が楽しめるクルマでした。
ただ、同じ時期に従兄弟がキャブ仕様のSを購入したので乗り比べてみたところ、エンジンが7,000回転近くまで元気良く回り、トルクは太いが6,000回転手前で頭打ちのEFI仕様とは全く違っていましたね。
燃費は大体同じで、長距離がリッター18キロ、街中12キロほどでした。
それでも、安い早い美味いの三拍子が揃ったKP61スターレットをとても気に入り、デルタと2台体制で本格的に楽しもうと考えていた矢先、前々から欲しくて探していたクルマを譲っても良いという話が舞い込みます。
兄弟車のうち希望していた方の車種ではなく、色もオレンジではなかったけれど、話を聞くうち、見るべき価値はあるんじゃないかと思うようになりました。