今更ながら長い車名に何となくバブルの香りを感じますなぁ。
この写真はメーカーのHPからの借り物ですが、ウチのサーフも同色でした。ただし、スチールホイールが装着されているので、後に追加されたワイドボデーの廉価グレードSSR-Vかと思います。
さて、ベンツ190Dが雪道に弱かった一方でジープJ37は冬に威力を発揮するというコンビだった訳ですが、子どもが生まれたからには女房が冬に安心して乗られるクルマが必要となりました。
父からもらったアコードはあるけれどFFだし、やっぱり4WDのATをと、ベンツの代替えを前提にクルマ選びを始めます。
しかし案の定、国産車ディーラーでは相手にされず、輸入車の中古を扱う店では足元を見られて二束三文にしかなりません。
当時は中古車専門誌が唯一の情報源だったので、それこそ隅から隅まで調べまくった結果、全く同じ190Dを販売している中古車店を見つけたのです。しかも、良さげな4WDの登録済み未使用車が2台あるじゃありませんか!
さっそく190Dで商談に向かったところ、ウチのクルマの方がはるかに程度が良かったこともあり、下取りは最高の条件で決まりました。
いわゆる新古車の2台とは、ハイラックスサーフといすゞビッグホーンイルムシャーSで、ともにターボディーゼルで4速オートマチック。
動力性能ではビッグホーンが上回り、価格も若干安かったけれど、モデル末期だし騒音や振動も気になるレベル、ということでサーフを選びました。
実はこのサーフの移転登録時にちょっとした事件が発生。
自動車取得税は中古車店の要求額どおり預けたのに、未納だと道税事務所から電話があり、しかも、金額が2万円近く違う。
登録業務に不慣れな者が、納税通知書を持ったまま納付せずに帰ってしまったらしいのです。
納税義務者は私。そのままでは滞納者になってしまいます。
これには心底憤りを覚え、中古車店を問い詰めて差額を返金させましたが、中古車の取得税って、いちいち納付証明書なんてもらいませんよね?明らかに詐欺行為ですよね?
だまされているケースがかなりあるんじゃないかと思いました。
さて、そんなこんなでサーフが納車されましたが、マイナーチェンジでEFI化されたとは言え所詮2400ccの2L-TEではアンダーパワー。97psと24.5kgmでは軽々と走る訳がありません。
燃費は一度たりともリッター10キロを超えたことがなく、当時とても安かった軽油に助けられていた感じでした。
その一方、このエンジンの静粛性は大したもので高速道路の巡航は得意科目。実に快適。
オーバーフェンダーと太めのタイヤにリヤのスペアタイヤキャリア、更には高価な純正オプションのフロントグリルガード付きだったので、ルックスは当時の流行最先端。女房は職場の同僚から随分と羨ましがられたそうです。
さて、ハンドリングを話題にするクルマではありませんが、さほどダルな感覚でもなく、取り回しに不自由するほど大柄な車体じゃない割にはけっこう見映えが良かった。
トラックベースとは思えない立派な内外装に十分な居住性。強いて言うなら、リヤドアの長さが短くて乗り降りがしづらいことが短所でしょうか。
たくさん売れた理由が分かるような気がします。
そんなサーフには1年半ほど乗りましたが、まさに人気絶頂のうちに乗り替えることにしたのでした。