Michael Brecker 2

新聞の訃報記事・・サルの方が下にデカデカと載っていたけど。(苦笑)

今日のお昼はアルバム「マイケル・ブレッカー」の、レコードでは最後の曲「オリジナル・レイズ」のカッコいいソロを聞いてて、涙がポロポロ出てきた。CDではその後、ダメ押しの「マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ」が入っている。

今日は一人で追悼集会（？笑）だった。渋谷でレッスンだったけど、電車の中では「ドント・トライ・ディス・アット・ホーム」をCDウォークマンで聞き、スクールでも生徒が少ないので練習をした後、自宅から持ってきた他のマイケルの参加アルバムを次々とステレオでかけて彼の名演を深く味わった。

聞いてて思ったけど、この人は本当にジャズが好きで、コルトレーンのモーダルなプレーもビバップも大好きで仕方ないんだよなぁ。この前借りた、エルビンとのアルバムは明らかに興奮して、正確無比なマイケルが結構揺れてたりする。本当にコルトレーンに憧れてたんだなぁと分かる。クールな印象だけど、内側はメチャクチャ熱い人なんだと思う。

若手のチェックは抜かりない。さんまが若手お笑いをチェックするのと同じくらいじゃないかな。(笑)　自ら下りて行って彼等に近づき、新しいテクニックをドンドン吸収して行こうと貪欲だったし。パイオニアであったと同時に常に挑戦者であったと思う。年取ってテクニックが落ちたらどうするんだろ・・と思っていたけど、心配をよそに最後までテクニシャンのままで居てくれた。ちょいと流行りに流されやすかったけど、メタル・マウスピースのエッジの利いた音を流行のラバーのダークな音に乗り換えた時は僕には衝撃だったけど、それはそれで「現代のマイケル・ブレッカー」として、新人を聞くような気持ちで僕は聴いていたし、その評価は当然高かった。

そう、いつも新人の様な気持ちでジャズに取り組んでいたんじゃないかなぁ。見習わなくては・・

今日も合掌。