世態迷想・・抽斗の書き溜め

虫メガネのようであり、潜望鏡のようでも・・解も掴めず、整わず、抜け道も見つからず

政治家は暴れる

2018-10-05 | 政治家を選良と思うのはやめよう

📌

歴史が長くてもその結実が蔑ろにされるなら、文明の進化はない。

政治の制度とその手法は、文明そのものであり、寧ろ核心である。

10億人を超える国の政治を、

いかなる中央政権であっても統治できない。

地勢も因習も宗教も言葉さえ多様なのに、

中央の一存で画一化できると信じることが、

野心的な政治家の愚かなところである。

自治要素を勘案した緩やか統治なら可能かもしれない。

だが政治はいつもセッカチだから、

それができるかどうか非常に疑わしい。

彼らは強権しか方法を知らないのだから。

独裁や強権には、独善という卑しさが潜んでいる。

 

📌

政治家を選良と呼ぶのはやめたい。

理念と決意を全うする政治家は非常に少ない。

政治そのものが、おおかた不条理な強権か妥協の産物である。

 

まず政治家は一般の生活からすぐ離れてしまう、

彼らは政治家同士の軋轢でしか生きていない。

社会を長く見続けるに従って、

政治家個人の選良としての資質に失望する。

ただただ計算高いか、

傲慢さが増大している人物にしか見えなくなってくる。

 

📌

政治家の見識の有り様がさっぱり読めない。

政治家個人の卓説が伝わってくる議員はそんなに多くない。

どの議員も党の主張に準じるであろうことは分かる。

そう、党に服する言動を取るということしか分からない。

選良として当選した翌日から、すっかり党の従僕なんだろう。

仮に、彼が党にとっての員数合わせ議員であろうとも、

本人は社会にリスペクトされるべきと思っている。

 

📌

自分が投票した議員はどんな意見と行動で討議に参加したのか、

立案の際してどんな姿勢を貫いたのか、

その断片すら知る事が少ない。

政党の武器である党議拘束は、

員数議員にとって絶好の口実にも逃げ道にもなる。

異論があっても100%賛成でも議員の声は一様だ。

党議に従うの一点で済む。

 

📌

重要な役職を経ていない議員も、派閥推薦や当選回数を背景に、

その実力が不明でも内閣の一員になる機会が訪れたりする。

スタンドプレーの絶好の機会だが、不見識も露呈してしまう。

官僚の文案を棒読みで済ませたり、軽率な或いは無礼な失言を重ねて、

審議を中断させてしまうお粗末な議員が出てくる。

そのたびに国民は、議員の見識のなさに失望させられている。

個々の議員の政治意識の高さを信じたいのが、どうもそうはいかない。

 

📌

政治家が得意とするワザ

自制の欠如

自省の薄さ

時世の読み違い

 

 

 

 

 

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