菊地洋一さんの講演会の余韻が残る中、
7月14日(月)夜には、詩人・絵本作家・翻訳家のアーサー・ビナードさんの講演会が、防府市であります。
昨年は、宇部市で講演して頂きましたが、今年は防府市で開催されます。
では、アーサー・ビナードさんとは、どんな方なんでしょうか?
先日、ビナードさんは、朝日新聞に、集団的自衛権について意見を述べられていました。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S11211691.html
集団的自衛権を問う
言葉にごまかされるな 詩人 アーサー・ビナードさん(46歳)
2014年6月27日朝日新聞
...
言葉は何かを伝えたり、世界をおもしろく見つめたりするもの。日本語で詩を書いていて、僕はそう思っています。
でも、「人をだます」ためにも使われることを忘れてはいけない。
米国は朝鮮戦争(1950~53年)で宣戦布告していません。ずっと「警察行動」と言っていました。
その後のベトナム戦争も宣戦布告せず、「国防」として戦い続けました。
日本は今、米国の下請けで戦争ができる国になろうとしています。
それが「集団的自衛権」という言葉でごまかされようとしている気がします。
集団的自衛権は、いわば「包装紙」。破ると「戦争」という中身が出てくるんです。
オバマ大統領が4月に来日したとき、「大統領が集団的自衛権の行使容認を支持」と報じられました。
僕は「支持」じゃなく、「指示」だったととらえています。
米軍にやらせたくないことを日本にやってもらうため、「自衛隊をどこにでも出せるようにしろ」と。
米国による「押しつけ」と感じず、安倍首相たちも突き進んでいます。
「戦争放棄」をうたう憲法を理由に断ることができるのに。集団的自衛権を認めてしまったら、米国の言いなりになるだけ。
「属国」のようになってしまいます。
米国は自由や民主主義を唱えていますが、政府は憲法違反を繰り返し、国家権力に歯止めをかけられずに来てしまった。
日本には、そんな国になってほしくない。政治家の言葉にごまかされてはいけない。(聞き手・竹田真志夫)
http://blog.goo.ne.jp/nonukes2013/e/6da29febf39f288884bb6435dca538d6
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アーサー・ビナードさん講演会
「今を生きるすべてのひとへ」~未来への提言~
日 時:7月14日(月)19:00~21:00(18:30開場)
場 所:ルルサス防府 多目的ホール
入場料:前売り 一般800円 高校生400円 中学生以下無料
当日 一般1000円 高校生500円
チケット取扱い:アスピラート
主 催:エコシフトほうふ
問合せ:0835-22-1275(草地) メール:hofuch@royal.ocn.ne.jp
*託児、受付終了。
*防府市外の方は、事前に草地さんに問い合わせると、前売り料金で参加できます!!
*著書の販売はあり、サイン会もあります!
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【販売予定の著作】
●絵本「ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸」 文:アーサー・ビナード 絵:ベン・シャーン
http://www.ehonnavi.net/ehon/12297/%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%8C%E5%AE%B6%E3%81%A0/
ビナードさんの代表作の絵本の一つです。
時間が過ぎても、私たちはこのことを忘れてはいけないと思います。絵もとても素晴らしいです。
●絵本「さがしています」 文:アーサー・ビナード 写真:岡倉禎志
http://www.ehonnavi.net/ehon/71971/%E3%81%95%E3%81%8C%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99/
ビナードさんはこの絵本を作るため、広島にアパートを借り、今も広島と東京を行き来されています。
広島原爆資料館の2万1千点の資料の中から14点を選び、それぞれの物語を丹念に調べ、この本を作るのに、4年の歳月を要したそうです。
私たち日本人が絶対に忘れてはいけない事を、ビナードさんが思い出させてくれた気が、私はします。
日本人なら、一家に一冊、置いて欲しい絵本です!!
●翻訳絵本「雨ニモマケズ Rain Won’t」 文:宮沢賢治 英訳:アーサー・ビナード 絵:山村浩二
(全部読めます)
宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を、ビナードさんが英訳され、英語と日本語の両方が書いてあり、子供さんと一緒に英語の勉強にもなると思います。
ビナードさんは、「この詩が書かれた100年以上前と今では、同じ玄米でも、昔は何の不安もなく食べられたが、
今は放射能は、農薬は、大丈夫だろうかと心配しながら食べるという、環境がとても違う。」と書かれています。
●「泥沼はどこだ」~言葉を疑い、言葉でたたかう~ アーサー・ビナードさんと小森陽一さんの対談集
http://ameblo.jp/sai-mido/entry-11217707055.html
詩人と文芸評論家の対談なのに、政治、経済、軍事、近現代史と、様々な分野が取り上げられています。
ビナードさんが、日本に来られるまでの足跡、またなぜ日本に来られたのか、日本の何に惹かれたのかが、よく判ります。
日本語でない環境で育ったお二人から見える、日本や日本語の誤魔化しが暴露されています。
●絵本「えをかく、かく、かく」 作:エリック・カール 翻訳:アーサー・ビナード
(半分、中身が見られます)
やはり「はらぺこアオムシ」のエリック・カールですから、絵がとても素晴らしいです!
またその絵の背景にある、エリック・カール自身の隠されたストーリーも戦争に関わるもので、つくづく平和で自由に表現が出来るって、良いなと思います!!
【余談】
前日の13日には、ビナードさんは、中原中也記念館開館20周年事業のイベントにご出席されます。
中原中也詩英訳パネルディスカッション
「ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん」は英語でどう言うの?
Panel discussion about translating Chuya into English
http://www.chuyakan.jp/04news/20th09.html
☆金曜ウォーク、並びに金曜市民学習会の予定☆
「いのち・未来 うべ」では、毎週金曜日に、宇部市役所前から宇部新川駅までを、脱原発もしくは護憲のプラカードや提灯を持って、歩いて往復しています。
宇部市役所前に18時集合です!!
その後、市役所裏にある緑橋教会で、市民勉強会を約1時間半ほどやっています。(参加費100円)
◯7月11日
「原発の根っこ~大原社会問題研究所の文献から~」(仮題) 上里恵子さん (上関原発の根っこを考える会)
◯7月18日
「公有水面埋立て再質問、山口県の3重の違法~『「反戦情報』の本田論文を読む~」
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