【報告】6月29日 田ノ浦の海岸まで行ってきました。
「上関原発はいらない、つくってはいけない」。
6月29日、中電が勝手にボーリング調査の準備を始めるというこの日、せめて「原発に反対」の気持ちを伝えようと、宇部から5人で行きました。
「草が多いのでは」と鎌を持って行きましたが、小中さんと地元のみなさんが草刈りと道の整備をしてくれていました。お蔭で重度障がい者の岡本正彰さんも汗びっしょりになりながらも下り、上りできました。途中のベンチもありがたかったです。
ロープの道が少しあります
小中進さんが岡本さんが着いたことを知って大歓迎してくれました
田ノ浦の海岸からは、中電の「お願い船」の姿が見えました。「ボーリング調査の準備工事をさせてください。」と舳先に身を乗り出し懇願するのです。それで「お願い船」と呼ばれるようになりました。中電の幹部は、社員にこんな恥ずかしいことを(しかも危険の伴う)させてどうも思わないのでしょうか。人は理屈の伴わないことをさせられると身も心もボロボロになってしまいます。
中電の社長は「不断に原発の安全性を追及する」と言います。それって、原発は福島の事故が全世界に示したように、事故を起こす危険なものだと自分から言ってることですよ。しかも、祝島の漁民には、海の埋立も、ボーリング調査も、相談も了解もとっていない理不尽さです。29日の「準備作業」も許可をとっていない日の違法な行為です。
田ノ浦海岸には、祝島の漁船から橋本典子さんと岡本直也さんがカヤックできて海上の様子を報告してくれました。そして私たちに感謝の言葉を言ってくれましたが、感謝すべきは私たちです。海を守り、いのちを守るために原発を跳ね返している祝島のみなさんには、どんな感謝の言葉もありません。そして私たちは、漁民のみなさんが自分たちの権利をどのようにして主張し守っているのかを目の当たりにみて教えられています。いろいろな市民運動に、労働者は労働者として、農民は農民として、コロナ拡散オリンピックという理不尽さに怒っている人も、それぞれ、祝島から学んでいます。黙っていてはいけないのだ。現場で声を出すのだ、と。権利は、使い活かすものだ、と。
私たちは、オンライン学習会に力を入れつつ、同時に、なによりも現場が大切だと考えます。みなさん、一人で
も多く田ノ浦に行って、県民世論の大きさを示しましょう。(安藤 公門)
この報告は、金曜ウォーク@宇部 №006(2021年7月2日)に掲載したものです。
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