現在、老人ホームやデイサービスで三線演奏のボランティアをやってるが、きっかけは1枚のポスターだった。
もう10年以上前の話だ。
あなたのできることでボランティアをやってほしいとの内容。
津軽三味線に夢中だった頃で、三味線弾けばお年寄りに喜ばれるかなと軽い気持ちで出かけた。
特別養護老人ホームだった。
その頃はそこがどんな所なのかもわかってなかった。
案内してくれた職員の言葉は今でもよく覚えてる。
「ここにいるお年寄りは認知度が高い人たちなので、あなたがいくら上手に三味線を弾いてもなんの反応もしないかもしれないけど、気にしないでほしい。」と。
津軽じょんがら節とあいや節、それから地元の民謡の博多どんたくや炭坑節を演奏。
するとお年寄りたちは手をたたいたり、歌いだしたり。
演奏後に先ほどの職員がやってきて
「今日は感動しました。普段は何の反応もしない人たちが、あなたの三味線に合わせて手をたたいたり歌ったりしたのだから。」と言った。
ボランティアって何だかおもしろそうだな!
それが初めてのボランティアの体験だった。