またまたご無沙汰の「店長日記」です(^^;;
すっかり秋の気配が漂って来ましたね!
でもまだ日中は30度を越えたりして、昼夜の気温差があるので
風邪などひかないように注意が必要ですね。
気をつけましょう・・・
今日は久しぶりに新作の試作をしたので、ご紹介したいと思います。
【ガラス表札】です。
簡単に言えば、石膏で作った型にガラスを流し込んで作ります。
・・・そりゃそ~~だ・・・(-_-;)(笑)
先日、ひょんな事から「パート・ド・ヴェール」と言うものに出会いました。
それはもう私の製作意欲をムクムクと湧き上がらせるものでした。
『 パート・ド・ヴェール技法とは、粉末状にしたガラスを用いた鋳造法の一つです。
これを予め造っておいた耐火石膏の型に詰めて焼成します。
この技法は非常に古く、古代エジプトの平鉢に見ることが出来ます。
大量生産の可能な宙吹き技法の発達と共に衰退消滅しました。
その後19世紀末、フランスのアンリ・クロによって再発見され、
アールヌーヴォー様式に花開き、作家のいづれもが、
一子相伝の秘法として伝えるだけで公開しなかったため、
広く受け継がれることなく“幻の技法”とも呼ばれています。』
カメオ
ペーパーウェイトと置物
上のイルカのペーパーウェイトの型
表札の場合はペーパーウェイトのようなタイプの型になります。
ちなみに、今回の試作品はリサイクルガラスを使用しました。
ガラスに模様が入っていたので、水中のような気泡が入りましたが、
それが結構いい味で気に入ったりして、
これはこれでシリーズ化してもいいかな・・・と思っています。
裏から見るとこんな感じ!(少し白を入れています)
ペーパーウェイトのように、気泡の入らないものを作るときは
サン・グラスキャスティングビレット と言うガラスの塊を使用します。
← サン・グラスキャスティングビレット
試作品くらいの表札(約100×160ミリ)ならビレット2~3個で、出来るようです。
それから、もう一つ試作を考えているのが、
【ガラスの切り文字】
切り文字と言っても、型に流し込んで作るので、正確に言えば
切り文字風ですが(笑)
こんな風に型を作って、ここにガラスを埋め込むかたちになります。
ビレットとは別に、着色ガラスを粉砕したタイプのものもあるので
このタイプはそっちの素材の方が使いやすいかもしれませんね。
後は突き出しサインアームなんかと組み合わせてもおもしろいものが出来るんじゃないかな!?
これは先日ご注文いただいて作った突き出しサインですが、
着色してある、太陽・星・月の部分をパート・ド・ヴェールで作成して
組み合わせたら、また違った雰囲気のものに仕上がりますよね!
とにかく、今は試行錯誤しながら正式製品化に向けて試作中です。
どんなものが出来上がるかとても楽しみです!!