環境教育な日々

環境教育事務所 野の塾工房たまご代表の後藤清史のブログ

9月29日 自然のつながり

2011年09月29日 | 日記
9月の3連休を利用し、自然豊かな北陸の山を訪問
麓から見える山のさらにその奥にある森
自然の営みが静かに時を刻み、季節ごとに豊かな姿を見せる
初雪の知らせが届く11月末には、この森には入れなくなる
純然たる自然の支配が訪れる森

素晴しい自然を守ろうと呼びかける自分と、片や車を使いこの森を訪れる自分がいる






9月21日 冒険教育の指導

2011年09月22日 | 活動
先日、某生涯学習センターからの依頼でプログラム指導に行ってきた。
とはいっても全体を見るのでなく、担当したチームを専属的に指導する。

取り敢えず今回の目的は、「協調性や協働して物事に取り組む姿勢を養う。また、プログラム体験を通じ達成感を味わう」
対象は、小学校5年生の男女混合の12名とのことであった。
ただし、現地についてからこのチームは、クラス混合でプログラムのための編成、残り3日間の宿泊体験(野外活動)では別にチームが決まっていることが分かった。

プログラムタイムは大きく分けて午前と午後、ハイエレメント(クライミングウォール)でのハイライト体験とそれ以外。
幸い、一番最後にメインとなる体験があるので流れは作りやすい。

先ずは、チームの雰囲気作りをかねてアイスブレイク
ルールは入りやすいが何もいわなければ動かない。典型的な指示待ち型。

取り敢えず簡単な課題解決のプログラムを行ってみるが、横とは話をするが全体として動こうとはしない。
チーム内で話し合いを呼びかける声が出たところでタイムアップ。
複数チームで動いているので場所を空けないといけないのが難点。

次はさらに難度が高いプログラム。
いきなり難しいわけではなく、少し頑張ればできるのが味噌なんだが・・・、出来ない。
失敗してもチームで考えていないから個人の失敗として次も個人的に上手くやろうとする。
体育会系の学生だと是でもできてしまうから性質が悪いが、そこは小学生いい具合に失敗を繰り返す。
なんとなく相談し始めるが昼食時間になりタイムアップ。

午後は、昼食後ということもありエネルギーを発散させつつ雰囲気を探る
緊張が薄らいだぶん逆に個人主義的な動きが目立つ。ただ、それを注意する子も出て来た。
是ならできると思い新たな課題を与える。
集団で動いても全体で統一を図らないため失敗が重なる。
このまま続けても同じことの繰り返しになると告げ、出来たことできなかったことを見つめなおすように勧めて放置する。
誰もが成功したい思いは同じ。
時間が迫り、あせりも出て、口々に様々な疑問や意見が出始めた。
でも、相手に伝え、みんなで解決するところに向かない。
このままでは時間内での達成は無理なため目標を再設定したうえで、チャレンジを即す。
出来そうと思う想いが集中力とそれぞれの心を高める。
10分後、いい笑顔がこぼれていた。

最後のクライミングウォール挑戦。
アカン、アカンといいながら登り続けた子。最初はやらないつもりだったが意を決してチャレンジした子。自分から梯子掛けや保定の手伝いを申し出てくれた子。命綱を持つことにチャレンジする子など、それぞれに思うところがあり、取り組んでいたようだ。

こんな短時間で人は変わらないかもしれないし、変わるかもしれない。
非日常の体験として流れていくことのほうが多いだろうことは重々承知している。
でも、きっかけが有ると無いでは大違いなのは確かだと思う。

あと、悲しいが野外活動のカレーとカヌーの達成感にはかなわないことは分かっている。


環境人材育成で非常に有効な手段なのだが・・・。



写真はイメージです

9月15日 第3回路地かふぇ「むしカフェ」

2011年09月18日 | 環境教育
9月15日に、NPO法人 体験学習ネットワークとともに
大阪十三のカフェスロー大阪でサイエンスカフェを行いました。

大阪府立大学の石井実先生を招いて、
日本の昆虫の現状をテーマに「むしカフェ」を開催。
この日も様々なジャンルの参加者が路地に立ちよってくれました。

里山の荒廃だけでなく、様々な環境の変化が特有の場所に細々と暮らす虫たちを追い詰めている事などが解説されました。

一見、ただの砂浜でも他の砂浜と組成が変われば、そこを拠りどころとする生物がいる。
人のちょっとした活動が、その環境をなくしてしまうことを再認識しました。
ただ、参加者から「昆虫がいなくなっても何も困らないのでは」との質問もありました。
昆虫が我々の生活する自然のどの部分を担っているかまだ分かっていないこと、いなくなった生物を人が作り出せないことなどが語られました。
子どもの自然体験に話が及ぶなど活発な対話が行われ、ちょっとアカデミックな雰囲気の路地カフェでした。

路地かふぇ当日の雰囲気を写真でお伝えします。


話題提供のあとは、食事を取りながら気楽な雰囲気で。




演者への質問も自然と熱を帯び・・・


次回は11月10日(木)「シマリスの愉快な生活(仮題)」
ぜひ、ご参加ください。

9月7日 ひと知らぬ世界

2011年09月07日 | 日記
奈良には神社が多い
京都ほど洗練されていないのか
まがまがしいと感じることさえある
大いなる人の信仰、人知を超えた世界の存在
昔の人たちは、そこに何を見ていたのだろう

ある晴れた日に訪れた町外れの神社
通りの喧騒が何処となく遠のき静けさが包み込む



人が想い、恐れる世界がそこに記憶されているのかもしれない
ふとそんなことを考えてしまった