環境教育な日々

環境教育事務所 野の塾工房たまご代表の後藤清史のブログ

11月26日 清里での環境教育ミーティングに参加

2011年11月26日 | 日記
11月19日から11月21日まで山梨県の清里で開催された環境教育関係者が集うミーティングに参加してきました。
これは、日本環境教育フォーラムが主催し、20年以上前から毎年テーマを変え開催している「清里ミーティング」と呼ばれているものです。
今年のテーマは、「これからの日本の復興に環境教育がどういう役割を果たすのか」
このテーマに沿って多くの分科会が展開されていました。

主な参加の目的は2点。
①日本環境フォーラムが行う分科会「企業・NPO・学校連携の環境教育を考えるVOL2」での小学校環境教育支援の事例発表。
②RQ市民災害救援センターの分科会「災害救援組織の作り方」への参加。

その他にも魅力的な分科会はあったのですが、時間が重なり参加できませんでした。
とはいえ、全体参加者は180人余りあり、そうした人たちとの情報交流も大きな目的。
先駆的な取り組みを展開してきた諸先輩型の背中を確認したり、友人たちの頑張りを感じるのも楽しみの一つです。
参加者の多くは関東やその周辺からですが、東北からの参加もあり、遠くは北海道・九州からの参加もありました。
毎年、刺激を受け、自分の取り組みを見直す機会となっています。

会場は、清里のキープ協会清泉寮






取り組み紹介のブースも設置


エンディングは、屋外で


今年のテーマは、「これからの日本の復興に環境教育がどういう役割を果たすのか」でした。
野の塾工房たまごも3・11以降、2度被災地支援に参加し、現地活動の報告会などを大阪で実施してきました。そうした中で、環境教育事務所として、環境教育に関わる個人として、今後の展開など課題を持っての参加でした。

もっと詳しく知りたい方は、清里ミーティングのブログがあります。
3日間の様子が分かり易くまとめられています。
http://blog.goo.ne.jp/kiyosato_meeting


11月23日 学校支援活動報告2

2011年11月23日 | 環境教育
9月から始まった学校支援活動も3回目。
今回は、「鳥」をテーマに取り組みを実施。
体の違い(特徴)から適応について学ぶとともに、集団での活動を通じ渡りについて学べるように展開。

学校に来る鳥については気づいているものの、識別はカモ、シラサギ、ハト、カラスと大雑把なもので、スズメと同じ大きさの鳥は全てスズメにされていた。
これは、どこの小学校でも似たようなもの。
ただし、今回は図鑑を片手に校庭に来る鳥を探し回った。
この活動で、学校に色々な鳥が来ていることを初めて知ったといっても良いのかもしれない。
カラスを見つけ、ハシブトカラス?ハシボソカラス?と図鑑と見比べたり、初めて聞いた名前に鳥の姿を確認する生徒たちの様子が見られた。
その後の休み時間にも図鑑に見入る生徒の姿があった。

もう一つのプログラムとして、渡り鳥になって繁殖地と越冬地を巡る活動を運動場で行った。
これは繁殖地と越冬地を行き来する鳥がいることを学び、繁殖地や越冬地の増減により鳥たちの個体数が変化することに気づくことを目的に実施した。
活動終了後に「私なぁ、外国に2回行けてん。日本と外国の間を2回渡ることができてん」
と語ってくれた生徒がいました。また、多くの生徒が活動を通じ繁殖地でしか数が増えないことを学び取りました。

学校に来る鳥


検索に夢中


渡り鳥になって越冬地を目指す






11月11日 第4回路地かふぇ「シマリスカフェ」

2011年11月12日 | 環境教育
11月10日に、NPO法人 体験学習ネットワークとともに
大阪十三のカフェスロー大阪でサイエンスカフェを行いました。

関西野生生物研究所の川道美枝子先生を招いて、
シマリスの生態をテーマに「シマリスの愉快な生活」を開催。
この日も様々なジャンルの参加者が路地に立ちよってくれました。

日本のシマリスの生態から始まり、研究現場での日常やその苦労。
シマリスの世界分布や北米各地のシマリスについての話など興味深い話を聞くことがっできました。
研究者の自然や野生生物に対する真摯な姿勢についても話が聞け、漠然とした世界として自然があるわけではないと再認識する機会となりました。
身近な自然を「なぜ?」という視点を持って観ることが出来れば、そこには興味の尽き無い世界が広がっていました。
終了後は、シマリスを見に北海道に行きたくなる路地かふぇでした。

路地かふぇ、当日の雰囲気を写真でお伝えします。


話しに聞き入る参加者


恒例となった食事を取りつつの…


終了後も質問する姿が


次回は年明けの1月です。
是非お越しください。

11月5日 プロジェクト・ワイルドのプロモーションイベント

2011年11月05日 | 環境教育
大阪府立錦織公園からの依頼で、環境教育プログラム「プロジェクトワイルド」の紹介&体験会を実施してきました。
公園で開催されたイベント「里の秋フェスタ」の会場にブースを設置。
小雨が時折ぱらつく天気でしたが大勢の方が来訪し、公園の秋を満喫していました。

ブースではプログラムを気軽に体験してもらい易いように待ち受け型で実施したのですが、ファシリテーター3名が休む暇も無いほどの盛況となりました。
これは嬉しい誤算でしたが、我々が行う予定だったプロジェクト・ワイルドの解説がパネル任せとなってしまう結果に。
当日はベニジャケの嗅覚、見る観る観る、フリーズの3プログラムを実施し、300名余りの親子がプログラムを楽しみ、生き物や自然について思いをはせていました。
このほかにもプログラムを用意していたのですが実施する余裕が無いほどでした。
ブースにお越し頂いた皆様、有り難うございました。

野生生物を題材にした環境プログラムです。


さぁ、ベニジャケになって川を遡上します。環境と生き物の関係について学びます。


会場の様子。


狐に食べられないように…。捕食者、非捕食者の行動について学びます。


全部見えているかな?


野外活動プログラムだけでなく、街づくりやコンセプト学習など室内で行えるものもあり、低学年の自然学習からグループワークを含む企業研修まで活用が可能です。







11月1日 学校支援活動

2011年11月02日 | 環境教育
堺市の小学校に、環境について学ぶ特別授業として、9月から月1回のペースで学校を訪問し環境教育プログラムを提供している。
これは、コスモ石油エコカード基金による学校支援時事業への助成を受け、来年1月まで実施の予定。
9月の第1回目は、生き物について話し、今後の道筋を説明に訪問。
堺市の動物の現状を題材に、生き物が生きていくために必要なものについて解説を行った。
 
第2回目の10月の訪問。今回は昆虫を題材に生息地への理解を促した。昆虫観察を通じ生き物と触れ合うとともに、生息地は生き物ごとに違うことを学ぶ機会を提供した。
子どもたちは、新しい物好きで好奇心の塊。
動機付けを行えば、彼らは自然と動き出し、熱心に虫を探していた。

「虫は嫌い」といっていた子が虫かごをしっかり持ち、虫取り役の男子に着いていく。
教室へ戻っての虫の観察とまとめを行う。
突然鳴きはじめたエンマコオロギの声に思わず「綺麗な声」とつぶやく子ども。
彼らの感性を引き出し、様々なことを実感できる機会を提供していきたい。

おかしな物がどこかに


本物はどれ?


虫取りに夢中…


事前学習「生き物が生きていくのに必要なものは?」