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環境教育な日々

環境教育事務所 野の塾工房たまご代表の後藤清史のブログ

10月27日 冒険教育の指導

2011年10月27日 | 環境教育
最近、冒険教育施設の体験指導に行くようになった。
冒険教育は環境教育(特に人材育成)を展開するのに良いプログラムで、環境教育の活動として取り入れて是非展開したいと思っている。

この施設には、小学生が長期滞在型自然体験活動の中に組み込まれ体験しに来ることが多い。
大体10名から15名を一班(チーム)として体験する。
学校によって子どもたちも様々。
集団ゲーム的な活動や設置された施設(ローエレメントと呼ぶ)を通じて友達との関係や自分たちの行動を見つめていく。
他に高所体験できる施設(ハイエレメント)もあって。まさに冒険的な体験も出来る。

積極的に活動に向かうまでの導入が難しく、指導していて結構挫折感を味わうことが多い。
「楽しいよだからやろうよ」てきな部分と「体験は楽しいことだけじゃないよ」の部分が自分のなかで混在する。

ボーイスカウトにどっぷりはまって、どちらかというと山あり谷ありの中で友達(仲間)がいたことによる気づきが多かった。
このメンバーなら何でも出来ると思ったことさえあった。
それは、決して楽しいことばかりでもなかった体験から繋がっている。

時間が短いから楽しさで押す・・・本当にいいのだろうか?
制約があるのは、彼らが暮らす日常(社会)も同じ。
チャレンジバイチョイス・・・したくないことはしなくていい。
ホント?
しない場合のリスクは認識させなくて良い?
子どもたちの「もう、これあきた」「向うのほうが面白そう」「こっちよりあれしよ」の言葉。
考え動き出す前に「こうやりなさい」「次はだれだれ君が行って」「声を掛け合うの」と様子を見にきた先生が指示を出す。
周囲の大人も含め、しんどいことを避けてきた結果のような気がする。

だから敢えて言う「今日の目的は、〇〇だよ。だからしんどい事や普段なら避けるようなこともするよ。いやでも終了時間まで私と一緒と決まっている。終了時間まで色々な体験をしていくけど、それにどのように関わるかは、チームの中の自分たち一人ひとり次第だよ」
安易な逃げは許したくない。
しかし、前後関係なしの1日体験だから悩ましい。

せめて、人と関わっていくことの良さは伝えたい。
結果より、プロセス。結果と繋がるプロセス。プロセスワークの積み重ねを大切にしたい。
しかし、チャレンジ体験では、やっぱり報われても欲しい。
たった1日の体験で、人は嫌い、ヤッパ面倒くさいとはならないように細心の注意を払って・・・。
成功体験、日頃なかなか味わうことのないものかもしれない。


※ハイエレメント体験後の小学生たちの感想を書き出したもの

個人的には、「へへへ」や「えっへん」と思える体験を日常の中で子どもたちにさせてあげたい。






10月16日 教員を目指す

2011年10月16日 | 環境教育
大阪府青少年自然の家(貝塚市)に大阪教志セミナーでの体験学習についての研修指導に訪問した。
1泊2日間の研修では、伝えられることは限られている。
だが、限られた時間だからこそ意識を集中し学ぶことも出来る。
伝えることを選別し、いかに効果的に渡していくかを考える。
アイスブレイク、自然体験、グループワーク、コミュニケーション、振り返りなどかなりのボリューム。
しかも参加者は約170名。
天気は、初日がほぼ雨。2日目は打って変わっての秋晴れ。
晴れの日では分からなかったことが体験として浸みていく。
時間の経過とともに体験の積み重ねが彼らの言葉となってあふれ出す。

予想外の出来事に右往左往していたのは指導者の私たちかも知れない。
主宰者、施設、講師それぞれの立場での判断と動き。
3者による協働運営の難しさと面白さはまさに醍醐味。
それぞれの立場の中で最大限の可能性を探り、学生たちと向き合った2日間。

学びの時は、彼らをどう変えていくのだろう。
いや、変わるのは彼ら自身。変えるのも彼ら自身。
体験を経験にする。
私自身にとっても良い経験となった2日間でした。

自然ハイクに向けて


語る、聞く、縒り合わせる「思いを整理する」


168人が「体験活動」を考えたワールドカフェ


2日間の振り返り、個々の体験を確認する