環境教育な日々

環境教育事務所 野の塾工房たまご代表の後藤清史のブログ

2月13日 プロジェクト・ワイルド&ウエット全国大会報告

2012年02月13日 | 環境教育
2月11日、12日の土日に、1泊2日の日程で環境教育プログレアムの「プロジェクト・ワイルド」と「プロジェクトウエット」の全国大会が東京都八王子市にある高尾の森わくわくビレッジを会場に開催されました。
高尾の森わくわくビレッジは、研修室や体育館を備えた大型宿泊研修施設であり、運動場には大型児童遊具の他に冒険教育のための施設が設置されています。

この特性を生かし、今回の大会では前泊者等を対象にプレイベントとして、冒険教育の体験会が実施されました。
純粋に他の指導法を体験する。
アイスブレイクから参加者の興味を引き出しつつ自然な流れで活動が進んでいきます。
機知にとんだ言葉がけと絶妙な場の設定など、学びの多い時間となりました。
「来年は分科会に入れたい」そう思わせる体験でした。

さて、全国大会本体にも10件の分科会が設定された他、参加者交流のためのアイスブレイクや交流会、お悩み相談コーナーが設けられるなど学びと出会いが多くなるよう「場」の設定がなされていました。
今回の特色は、分科会ごとに実施後の振り返りと報告を担当する「振り返りテーター」の配置と、前回まで全体で行っていた質疑応答を各自の課題に合わせた対応ができるよう、お悩み相談会としてテーマごとにコーナーを分け「お悩み相談テーター」を配置したことです。

「振り返りテーター」は、分科会での意見交流の促進と全体振り返りでの各分科会の報告を担当しました。分科会報告では、実際に参加できなくとも実施内容や参加者の様子、質問などが分かるよう報告を行い、全体での情報共有を勧め意見交換など交流の活性化を図りました。
分科会は実践事例の紹介やプログラム体験など
 1.いろいろいっぱい、色いっぱい…ムシできない虫たちのはなし
 2.流域の水の保全と利用を考える
 3.世界地図で体験学習!!
 4.小学校の総合的な学習でのWILD,WET,PLTの実践
 5.PWキッズクラブ自然発見塾in国営昭和記念公園
 6.社会科・理科におけるプロジェクトWETを活用した環境学習
 7.いきもののきもち
 8.WET新アクティビティ検証(正しい水分補給)
 9.ふくろうのペレット 実体験と動物園連携
 10.WET新アクティビティ検証(侵入者)

お悩み相談会でもテーマごとに「お悩みテーター」が配置され、各参加者ごとの課題共有と対応や解決策についての話し合いが行われました。また、各コーナーでの話し合いについて全体会の中で報告され課題やその対応についての共有を計りました。

全体会の様子を写した写真を掲載しました。
雰囲気なども分かるかと思います。是非ご覧ください。

プロジェクト・アドベンチャー体験(プレイベント)


開会式(中列から撮影)


アクティビティー発展事例の紹介


小学校の先生による授業実践の紹介


分科会後のレビューシートへの記入(皆、真剣です)


分科会での実施者との意見交換(貴重な意見がいっぱいです)


交流会(白熱する恒例のオークション)


お悩み相談で使用されたボード(広報・知名度UP・人集め)


お悩みテーターからの報告(幼児へのプログラム展開)

 ※グローイングワイルド(PWの幼児向けプログラム)は次年度より展開予定


来年は、東京から離れ開催の予定と聞いています。
この大会にはプロジェクト・ワイルド&ウエットの有資格者以外にも興味関心のある一般の方の参加も可能です。
今年度も有資格者だけでなく、一般の方の参加もありました。
是非、環境教育に興味のある方はご参加ください。

参加された皆様、お疲れ様でした。
また、宜しくお願いします。

大会終了挨拶での事務局(この笑顔で察していただきたい)













2月6日 専門学校での授業「次世代の環境教育」

2012年02月06日 | 環境教育
お引き受けしていた2011年度の授業が全て終了。
専門学校では3科目を担当させていただいていた。
中でも、「次世代の環境教育」という科目を3・11が発生した年に担当できたことは自分にとっても意義深いものであり、よい経験となりました。ただし、授業内容については3・11があったからと言われないよう、次年度も続くことを念頭に展開しました。
「次世代の環境教育」という科目名のため、環境教育の新たな展開について学ぶと思われた方も多いかもですが、この授業は学生たちに環境との関わりについて学ぶ機会の提供を目的に設置されました。

授業は、飼育を専攻する学生を対象に全6~7回(実習等により変化)。
この授業数で扱える内容はごく僅かでしかなく、彼是と知識を詰め込むことは出来ません。また、知識を詰め込むだけが目的ではない。
そのため、様々なつながりについて気づき考えれる素地の養成を目指しました。

「世界の環境」「なぜ環境教育?」「生物多様性」「日本の環境」「環境と生活」「環境と経済」「野生動物の現状」「個人の取り組み」などを取り扱いました。

最終授業では、其々の思いを綴りました。
自分の思いを述べ、他者の意見を聞き、そして…

※中央の文字は、授業後に書き込まれたものです(笑。

授業の感想


「思いは伝わる」そんな言葉を思い出させてくれる授業となりました。
また、情報を伝えることも環境教育活動の重要な役割と実感した1年でした。