ノーやん日記パート2

蕪村公園の句碑紹介④

画像
画像
 晴れ。きょうもあったか。中之島図書館へ「蕪村全集」①⑨巻を返本。帰宅したらきのう予約した「蕪村全集」③巻「ご用意できました」のメール。こういうことしょっちゅうや。きょうも蕪村公園の句碑紹介をつづける。

 写真上「夕風や/水青鷺の/脛をうつ」。59歳のときの句。「自筆句帳」から。季語は「青鷺」。夏。「宿の日記」に「四月十五日紋阿弥亭おいて」の「前書」あり。「品彙」には「加茂川」の前書。青鷺が夕方の涼風の吹くなか鴨川に突っ立っている風景が目に浮かぶ。涼味たっぷりの句。多分蕪村の自信作だろう。

 写真下「春の海/終日のたり/のたりかな」。春。年月を特定できないが47歳以前の句。「須磨浦にて」の「前書」がある。「自筆句帳」から。わが輩は、須磨浦にはなんども足を運んでこの句を反芻した。のどかな瀬戸内の風景。穏やかな波間を小舟が行き交うさまはいまも変わらず「のたりのたり」だった。オノマトペ(擬態語)は一茶が多用したが蕪村もちょこちょこ使っている。はらはら。ほろほろ。ざらりざらり。のさのさ。ひょろひょろ。ひかひか。てらてら。
               もたもたとノーやん日記始まりぬ 昇竜子
               
               

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}南千里の公園に自費を投じて詩句碑を設置した長老の作は、碑の表面を平らにして彫っていました。蕪村公園の碑はでこぼこの面に彫っているのでどういう技術が開発されたのか興味深いです。
fm
「もたもたとノーやん日記始まりぬ」

早速擬態語で始まりましたね。石碑を楽しませてもらいました。書が彫られる過程をみたことがありません。彫り直す訳にもいかんしね。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「インポート」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事