花まつり

　晴れ。きょうは仏生会。お釈迦さんの誕生日と伝えられる。各寺院で花御堂をつくって甘茶をそそぐ。推古天皇14年(606)に奈良の元興寺で催したのが日本最初という。信仰心のうすいぼくの記憶に無い。ただ、季節が巡ってくると、ああ4月8日はお釈迦さんの誕生会やなあと思う。マンションのさくらもまちのさくらもただただほろほろと風に舞う。右へ左へまるで蝶ちょのように見える。ところどころ葉桜も見える(写真上)。

　お昼前、歯科の定期検診。「よく磨いてます。この調子でがんばってください。唇を噛んでいるので調整しましょう」。ウィ～ン。削ってもらう。昼はキムチそば。「知られざる虚子」の続きを読む。文化学院での実践録を紹介した「虚子と俳句教育」の章。「擬人法」を嫌い、ありのままを「直叙」すること、無用の言葉を省略する「修辞法」や「切れ字」の使用などを分かりやすく少女らに教えていたことなどがいまのぼくにもテキストになる。(写真中=津雲台団地の土手に咲くすみれ。下=千里南公園の紅椿)
　　　　　　　　　　　　　　　花吹雪右へ左へ車屋根　龍尾
　　　　　　　　　　　　　　　花びらのただ舞うばかり花まつり　同