ノーやん日記パート2

春疾風の日に読んだ本

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 終日、強い風が吹きつける春疾風。お昼前、吹雪が舞う。すぐに止む。外出せず、エッセイスト酒井順子さんの「負け犬の遠吠え」を読む。娘の日記を盗み読みしたような気にさせられた。「負け犬」とは、「未婚、子なし、30代以上の女性」と定義している。広義には、離婚した子持ちの独身者やシングルマザーも含めている。若い女性の結婚観やファッション、セックスの話にまで及ぶ話なので爺にはついていけないところもあるが、日本の少子化に触れたくだりには関心を引き寄せられた。

 青年男女が結婚せず少子化が進行している事態はだれもが憂えるところや。愚娘もその一人。なんでやねん。本書はそれを科学的に解明した学術書ではない。ただ、フィーリング的に言えば、男も女も「(これはと思う)相手が見つからない。その機会がない」ということらしい。それだけなら当たり前の話に過ぎない。日本人が種の保存本能を失ったわけでもない。

 ならば、少々見てくれは悪くてもカップルを生ませる政策誘導はできないものか。そんなことは政治のかかわる問題ではないと言ってしまえばお終いだが。たとえば、大阪市などで試みられてきた「新婚さんいらっしゃい住宅」とか。いろんな社会政策を試みるべきではないか。税や社会保障の給付をふんだくることしか考えない政権はペケや。

 生きるということはたたかうことや。うたを忘れたカナリヤにはなるまい。トシくった未婚の諸君、おでこちゃんでも大根足でもかまへん、勇気をふるってプロポーズしよやないか。(写真上=二ノ切池公園前のハクモクレン、下=千里局花壇のエラブユリの芽)
               鉢並ぶ出窓震わす春疾風 昇龍子

 

コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}青年が結婚しなくなった風潮にはいろんな社会的要因があると思いますが、経済学的にはどうなんでしょうね。人口の減少はもはや止めようがないですか。
fm
マルサスの人口論の向こうを張って「新人口論」なぞ執筆されませんか。
fm
「鉢並ぶ出窓震わす春疾風」

雪がちらついて外に出ませんでした。また蟄居しました。虫けらも大変。出たり入ったり。

今日は人口論ですか。十数年前ですが、変な学生から、「私どもより〇〇さんのほうが女を妊娠ささせる能力があるのですよ」と言われました。こちらも栄養失調で成長できなかった種族ですが、その学生はプラスティックのせいだと言っていた気がします。
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