
花壇は、雑草がのびている。パンジーの花がらもふえている。チューリップは白と黄色の花びらが落ち、替わって赤やピンク、藍色の花が咲きだした。チューリップは終わったと見たのはまちがいだった。
男性が足をとめて「きれいですね。チューリップは一回切り咲くんだそうですね。オランダから入るんですか」という。「いや、ここで去年咲いた球根を保存し秋に植えたんですよ」と説明した。そういえば、ぼくもチューリップは一回一回球根を買うもんやと思っていたことがあった。保存の仕方を聞かれ得意気に話した。
女性も足をとめて「白と黄色からこんどは赤、青ときれいですね」。これまた、褒め言葉。ほめられたんはチューリップの方なんやけど恥ずかしうれし。けさは、3人からほめられ、つい雑草引きにも力が入った。
チュウリップ影もつくらず開きけり かな女
窓の下チュウリップの聯隊屯(たむろ)せり 秀好
草引きを褒められているチューリップ 拙句