「仰臥漫録」と宵戎と九条と

　晴れ時々曇り。風あり。妻の手悪し。りんごを剥いてやる。子規の「仰臥漫録」を読む。妹・律のことを「強情」「冷淡」などとこき下ろしつつ律が居なければ自分は生きていられない、お前病気するなよ、と、すがる思いを綴っている。わがままな一面をのぞかせる。長塚節が鴫を3羽送ってきて焼き鴫を食べたとある。鴫は美味しいらしい。いまは禁猟。いまどきの「鴫焼き」はナスの田楽焼きをいう。午前、雀4～５羽出窓に来訪。

　きょう9日は宵戎。商売繁盛笹もって来い。京阪神はきょうあすえべっさんで賑わう。株は上がり続けているが庶民のふところはさっぱりや。商売も平和であってこそ。「註解日本国憲法」を引っ張り出して読み返す。憲法前文の平和主義・民主主義の原理は「世界的にも比類のない画期的なもの」という。新憲法のそもそもを学ばねば。昼はパスタ。午後外出。

韓国・北朝鮮の高官会談がきょう開かれたというニュース。平昌冬季五輪への参加問題など話し合ったらしい。ええこっちゃ。米朝の恫喝のやりあいはまだ続くだろうが、戦争によってはなんにも解決しないよ。「対話は時間の無駄」というおっちゃん、脅せば解決できるとホンマに思ってんの。だとしたら度し難い歴史の反逆児やで。ものごとの解決は対話、外交しかない。これ世界大戦の反省。だから国連もある。夜は、鶏のささみのフライとキャベツ・トマト・パセリ＋即席ポタージュ。写真上下とも千里南公園で。
　　　　　　　　　雀らの囁き耳朶に宵戎　昇龍子