友人が故田辺聖子さんの「大阪弁」のことを書いていたので触発されてつづきをー。奇しくも一茶とお聖さんが目を向けた共通の大阪弁があった。「ちちくりあふ」。一茶は、西国の旅中、ナニワで「ちょろまかす」などともにこの言葉を覚えたらしい。聖子はんも「大阪弁おもしろ草子」に「ちちくる」を取り上げていなさる。<男女がしのびあって情を交わす。…>。「きわめつけの淫靡な語」だと。ちなみに牧村史陽編「大阪ことば事典」によると「ちちくる」は「大言海」によると「乳繰。男女私に情を通ず、…ちちくりあふ。…」と。子ども心に読むとこの言葉は乳の枯れた母を思いだし懐かしい。大阪の梅雨入りはまだかいの。写真上=上新田3丁目の立葵、下=同カシワバアジサイ。
呼べど来ぬ出合橋もと立葵 昇龍子
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