ノーやん日記パート2

柳絮飛ぶ緑地公園②

 雨のち曇りのち晴れ。「俳句の発見 正岡子規とその時代」を読む。きょうは「たるみ」論。蕪村は、形容詞を用いることに長じ、「言語の接続」「句勢」に「たるみがない、という。ところが天保以降の俳句は「一句の聞こえ自から緩みてしまらぬ」「たるむ」傾向があると子規は、形容語の多用を注意した。天保の俳人蒼虬、梅室らを批判した。たとえば、蒼虬の「鶏の親子涼しや麻の中」の句。「涼し」では字足らずになるので無理に「や」の字を入れて句をたるませている、と。

 子規は「てには」「副詞」「動詞」という「虚字」を多用すると「たるみ」やすい、「月並」俳句の特徴という。「言葉の倹約」こそ、「平凡」「陳腐」「たるみ」から句を解放させられると説く。なるほどね。“詩語を彫刻せよ”ということか。お昼は、「節約」して冷蔵庫の古い薄揚げを炊いてきつねうどんにする。

 午後、南千里へ大学ノートを買いに。ついでに公園に立ち寄る。池の小島の前にカワセミ撮影のカメラマンが数人並んでいる。ひとりが「いくでぇ」と声をかけながら小魚を投げ込む。カワセミが飛び込む。その瞬間、バシャバシャバシャ。シャッター音が鳴る。数回繰り返す。なるほどなあ。写真は、上から緑地公園のアカメヤナギ、円形花壇のバラ、同。
               柳絮飛ぶ森の一樹を探し当て 愚龍尾
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コメント一覧

ノーやん
https://55926699.at.webry.info/
{%笑いwebry%}おっしゃる通り、たるまぬようたゆまぬ努力をします。
fm
俳句は勿論ですが、文章のたるみで説得力がなくなり、これ以上読もうとする意欲をなくさせます。もっとも内容に自信があれば必然的に文章は簡潔になります。自信がないと字数を増やしますものね。
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