マンション花壇の雑草引きをする。すると、Kさん、Gさんが寄ってきてハボタンをべた褒めする(写真上)。Gさん「この紫がなんともいえん綺麗や!引き寄せられてしまう」。オーバーに聞こえるけど嬉しいね。Kさん「これ高いでっしゃろ」。「買うたら200~300円しまっしゃろな。けどこのチジミハボタン全部タネから育てましたんや。共同で」。Gさん「きれいに育てるには根気よう世話せにゃぁね。ハボタンは塔が立つまで長く楽しめるもんね」「そう」。「ストックの葉っぱ、全部食われてまっしゃろ。これ鵯にやられましたんや。クロガネモチの実が剪定でなくなったもんやから」。クロッカスがあっちこち咲いている。ムスカリも別の花壇で咲きだした(写真下)。スイセンも。ぼくが忘れていても季節がくると球根の花たちはちゃんと咲く。うれしいね。
花は咲く順番も決まっているから不思議や。梅が散ってのちハクモクレン。ハクモクレンが散ってのち桜。白梅や白木蓮は芳香がいいが、桜は花の咲きぶり散りぶりや。葉っぱ桜餅にいいしな。さて、そろそろ「新・貧乏長屋の花見」の準備をはじめなくては。この準備がまた楽しいんや。場所、シート、酒、弁当、余興(楽器)…。新貧乏長屋のことをいまは「マンション」とか「文化住宅」とかいう。誰か知らぬがうまいこと名付けたもんや。けど風流を味わうに貧富の差はない。うめえ「おちゃけ」でかっぽれや。
梅と言えば京都の北野天満宮を思い浮かべるが、大阪にはその昔梅の名所があったんや。きのう中之島図書館で資料展示をみた。「古今和歌集」に
浪速津に咲くやこの華冬籠り今は春べと咲くやこの花
とある。この歌、渡来人・王仁博士の歌らしい。仁徳天皇を祀っている高津宮は梅の名所。いまも、2月11日に献梅祭がおこなわれている。来年行ってみよう。
傷癒えて風冷たくも春陽さす 愚老
葉牡丹の褒めちぎられて冴えかえる 同
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ノーやん

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