あわれ一茶。「六十年踊る夜もなく過しけり」。若くしていろいろあったからなあ。一宿一飯を断られたこともあった。野宿しながら修行した西国の旅・乞食の旅。けど行く先々で親しまれたその人柄。ぼくは難波を通った一茶の道しか歩いていないがその健脚ぶりに驚き、愛すべき青年一茶に思いを馳せた。
それにしてもこの夏はしぶといなあ。蚊も弱っているという話を聞いたが、そういう話をすると妻や娘は目を三角にする。殺虫剤を買って来いと妻はいうが、わが輩はその必要なしという。どういうわけか蚊はわが輩には近づかない。娘や妻には蚊のささやきが聞こえるらしく、聞えぬわが輩はボケ老人扱いにされる。多分、妻の方が正しいのだろが蚊の鳴く声をもって人を「ボケ」ということはなかろう。「目出度さはことしの蚊にも喰れけり 一茶」。昼は長芋をすりおろしてざる蕎麦。写真上下=千里局花壇のジニアとサルビア。
昼の蚊や妻眼鏡して追つかけり 昇龍子
夜の蚊や娘に六匹討たれけり 同
老の蚊や近づきもせず隠れおり 同
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ノーやん
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