この手紙は、“一昨日の晩妓楼で飲んだ酒が老骨にしみいまも酔いから醒めず、画作もひとしお面白い出来上がりになったで”という礼状のなかに書いている。
もう一通書き留めよう。安永6年(1777)2月2日、大和の俳人何来に宛てた来訪への礼状。その中に一句「水にちりて花なくなりぬ岸の梅」を認めた。面白くもない句とお思いでしょうが…と問いかけながらこの句の姿情を読みとってほしいと句解し、「とくと尋思被成候へば、うまみ出候句也」。尋思とは心を落ち着けて考えること。姿情は、俳句の外形と内容(感情)。昔の人の一語一語に含蓄があるね。勉強になる。
梅の香の名残一服頂きぬ 昇竜子
コメント一覧
ノーやん
fm
最新の画像もっと見る
最近の「インポート」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事