日々感ずることを、徒然に書いています。ご笑覧あれかし。

言葉というもの、非常に興味があります。

日本のプロ野球、公式戦終了

2021-11-01 04:22:21 | 日記
日本では、秋たけなわの好季節。今年も早や11月に入りましたね。
 
私の好きな野球は、やっと公式戦を終えました。日本プロ野球の話ですけれど。
 
今期は、両リーグとも最後まで接戦が続き、セではヤクルトスワローズ、そしてパではオリックスバッファローズが、いずれも僅差で優勝をものにしました。
 
オリックスは、かつての近鉄バッファローズと阪急ブレーブスの流れを汲み、私の最も好きな球団です。昔、阪急のファンでしたのでね。投打のバランスが取れたいいチームです。
 
そして、このまま、この両チームが日本シリーズに突入すると思いきや、その前に、両リーグとも、上位3チームによる「クライマックスシリーズ」ですって。
 
私、このわけの分からない「シリーズ」に反対。だって、そこに何ら「必然性」がないんですもの。
 
米大リーグでは、「プレイオフ」というものがあって、公式戦終了後、アメリカン、ナショナルリーグとも、上位5球団による、3段階の勝ち抜き戦を行います。
 
その様にして勝ち残ったリーグ優勝チームが、ワールドシリーズで、一騎打ちというわけです。
 
まあ、日本のプロ野球は、そういうのを真似たのでしょうが、そんなの全く意味がありません。
 
アメリカでは、国土が余りにも大きいですから、1リーグ15チームを、3ゾーンに分ける必要がありました。東部、中部、そして西部。
 
また、公式戦終了時、リーグ1位を決めるのはこんな具合です。
 
各ゾーン1位の3チーム、その他の12チームのうち最高勝率の1位と2位(ワイルドカード)、合計5チームで、3段階に亘る勝ち抜き戦を行います(ワイルドカード同士の対決は1試合。その勝者と他の3チームを合わせた4チームで第2段階が最高5試合。それで2チームが残りますが、その2チームが戦う第3段階は、最高7試合です)。
 
こんな風にして、リーグの優勝チームが決るわけです。そして、その後にワールドシリーズの7回戦が待っているのですから、米大リーグで優勝するって、大変なことだということがわかりります。それにしても、アメリカのプロスポーツ選手、本当にタフですね。びっくりします。
 
大リーグでは、年間の試合数が162。そこには「引き分け」はありません。白黒はっきりするまでとことんやる。そして、プレイオフに残ったチームがリーグ優勝するためには、最低7試合、最高13試合戦わなくてはなりません。そこへ行くと、日本のプロ野球では、年間の試合数143。それには、引き分けも含まれます。また、クライマックスで勝ち抜くためには、最低3試合、最高11試合。
 
まあ、こんな数字ばかり並べても、皆様にはご興味がおありではないと思いますが、要するに、アメリカ大リーグの選手は、非常に非常にタフだということです。あの大きな国土でね。
 
私が、「”クライマックスシリーズ”なんていうのがあるのはおかしい」と、ある人に言いましたところ、こんな答えが返ってきました。巨人とNYヤンキースのファンで、野球通。
 
「シーズン後半になって、だいたいリーグ順位の趨勢が決まってきたとしようか。そんな時、リーグ下位のチームでも、頑張って、なんとか3位になることができれば、日本シリーズに出られるかもしれないんだよ。そういう’活性化’といういいところがある」。
 
実際2010年に、パリーグのロッテが、リーグ3位というハンディキャップを背負いながら、中日ドラゴンズ相手に日本シリーズ優勝という快挙を遂げたことがありましたね。西村監督の時です。こういうのでも、日本一っていうんですか。
 
私は、ちょっと意地悪。そこで、こんなシナリオを考えてみました。
 
日本シリーズが、セパ両リーグとも3位同士の対戦。
 
これでは、ちょっと白けてしまうのではないでしょうか。アホらしい。
 
私の住む英国では野球というものがありません。しかし、フットボールならあります。それも、熱狂的な。
 
そして、そこでは、シーズンを通して、「ダレた試合」というもの無し。最後の最後まで、どのチームもまさに必死。
 
プロのチームだけで92チーム。それが4リーグに分れて、試合をするんですが、シーズン後には、隣接する2リーグ間で、3チームずつの入れ替えがあるからです、選手たちは、下へ落ちないように、もう死に者狂い。それとリーグ内の順位も大切です。大きなお金が絡んでいますのでね。
 
日本のプロ野球に、入れ替え制を導入するのは、ちょっと無理でしょうね。アメリカでも、難しいと思います。
 
私は、やはり、野球ですね、フットボールより。