日々感ずることを、徒然に書いています。ご笑覧あれかし。

言葉というもの、非常に興味があります。

梶本隆夫投手(阪急ブレーブス)

2021-10-28 08:39:35 | 野球

プロスポーツマンで人格者といえば、私の頭に浮ぶのは、阪急ブレーブス(現オリックスバッファローズ)の梶本隆夫投手。

岐阜の多治見工業で、高校時代、すでに勇名を馳せていました。

卒業時、プロ3球団が「是非、うちに来て」と言ってきましたが、提示契約金の一番低かった(50万円)阪急に入ったんだとか(他は、巨人200万、中日100万)。

これは、彼のお母さんの助言。高い契約金をもらって、活躍できなかったら、会わす顔がないから、との理由からですって。

彼の家は、多治見の「梶本ミシン商会」とかいう、ミシン屋さん。可なり裕福だったのではないでしょうか。

でも新人で20勝を挙げているんですよ。ただ、新人王は取れず、南海の宅和本司に持って行かれました。

生涯阪急一筋。

私、根っからのパリーグファンで、それも西鉄ライオンズ。これは、単に、10歳上の姉が面食いで、男前の大下弘に入れあげていたから、というだけの理由です。

でも、今思えば、阪急ブレーブスこそ私に向いていた球団でしたね。地味だけれど、いいチーム。

梶本隆夫が立派な人間であることを示す、有名な話。

彼は、現役最後の頃、通算勝利数が254。しかし、敗戦数が一つ上回り、255。

そこで、その時の監督が、「勝てる試合の後半にリリーフで出て、せめて、負け数が勝ち数と同じにしたらどうだ?」と持ちかけました。

しかし、「そんな、他の人の勝利を、自分のために奪うようなことはしたくありません」と言って、梶本はきっぱり断ったとか。

西鉄は、稲尾和久に、ある年、42勝もさせたけれど、それは、当然酷使。稲尾は、それで終わりになってしまいました。

そんな球団嫌じゃ。



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