人工知能「アルファ碁」が、世界最強の中国のプロ棋士に3戦全勝。
AIの自己学習機能も着実に進化しているようです。
「アルファ碁」の開発は、Googleグループの英企業ディープマインドが行っています。
Googleの初期の企業理念は、世界中の知の集積でした。
そのためには、人間の脳の働きをコンピュータで再現することが不可欠です。
だからこそ、Googleは人工知能の開発に力を注いでいるのでしょう。
人工知能ブームは過去に2度、1960年代と1980年代にありました。
わたしがパソコンレベルの素朴なAI言語で遊んでみたのも80年代。
この頃、日本でも国家プロジェクトとして、第5世代コンピュータの研究が行われていました。
が、ブームの時も、期待されたほどの成果が上げられませんでした。
日の丸プロジェクトもいつのまにか解散、ブームの後には冬が来る?
でも、90年代終わりには、ディープブルーがチェスで初めて人間に勝ちました。
「2度の冬を経験したAIだが、もう冬の時代は来ないのでは?」
というのは「アルファ碁」の生みの親でもあるディープマインド社のCEO。
今度こそ、3度目の正直、といったところなのでしょうか。
が、人は過剰な期待を抱きがちなもの。
やっぱりダメか・・・となってしまう可能性がないわけでもない。
それに戦争や犯罪への利用などの恐れ・・・人間の脳もまっとうなだけではありませんから。