夕食中に、突然、思い浮かんだ和歌の下の句。
が、上の句が出てきません。
このところ、こんなことが日常茶飯事。
何だった? とカミさんに訊くと、瞬時に答えが返ってきました。
「花の色は 移りにけりな いたづらに・・・でしょ」
さすが、よく知っているね。まだ、ぼけてはなさそう。
「わたしも同じ心境だからよ・・・」
えっ? ホントにぼけたんじゃないの?
「うちのコメは秋田こまち・・・じゃなかったわね」
下の句には掛詞が2つあります。
ひとつめが「ふる」・・・雨が降るの「ふる」と、時が経るの「ふる」。
二つ目が「ながめ」・・・長い雨と、物思いにふけりながらぼんやりとながめる。
花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに
こうして読んでみると、掛詞に気がつかないほどの自然な流れです。
謎の多い美人女流歌人・・・興味はシンシンなのですが。
あちこちに小町の墓というのがあるそうです。
そういえば、◯◯小町もよく耳にします。
カミさんの親戚にも諏訪小町がいました。
義弟の結婚式で紹介されたことがあります。
その時すでに、花の色は移りにけりな状態、でも、若い時はさぞかし・・・。
今年はまだ見に行ってない花菖蒲、もう、移りにけりな、でしょうか。