昨日は終戦記念日。
戦争の悲劇を語り継ぐのは年寄りのツトメです。
なんて書いても、その時、わたしは1歳足らず・・・戦争の記憶はありません。
戦後72年。
実際に戦争を体験した人も減ってきました。
悲惨な記憶もだんだん風化してゆくことは避けられないのでしょう。
日本が米国などと戦争をしたことさえ知らない若者も増えています。
もちろん、負けたことも占領されたことも知りません。
一方で、若い高校生たちが、戦争を語り継いでいこうという動きも。
個人の体験を超えた集団の体験が「歴史」です。
だから、たとえ戦争を体験していなくても、過去の戦争を歴史として伝えていくことが必要です。
二度と戦争の過ちを繰り返してはいけない・・・という反省と共に。
とはいいながら、今日に至るまで世界各地で絶え間なく続く戦争。
「産業文明の世界では、人間の人間による、もっとも効果的な奴隷化と破壊が行われている」
これは50年代に書かれたマルクーゼという人の言葉。
その奴隷化と破壊を止める処方箋をどこの国も見出し得ないでいます。
昨今の日本でも、かえって棹さすような政治が行われているのが現状。
曲がりなりにも戦争にNoといってきた戦後日本の歴史、この先も絶やさずにいたいものです。