ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

蝉がきた

2017-08-21 | 日記

蝉の声が聞こえない、姿も見えない。

昨日のブログでそう書いたら、しばらくして、蝉が一匹網戸にとまってジイジイジジイ爺爺・・・。

何の因果関係もないのでしょうが、何だか不思議な感覚です。

 

蝉から芭蕉の句へ、そこから鈴木大拙の禅へ。

これは因果関係というより、連想でつながったものでしょう。

因みに、鈴木大拙はユングと親交があったといい、ユングも禅に深い関心があったとか。

 

何の因果関係も無いはずの出来事が連鎖して起きるのが「共時性=シンクロニシティ」。

ユングの提唱した概念の一つです。

冒頭に書いたことも、その一つなのかもしれません。

 

こうしたことは時折体験することでもあって、理屈ではなかなか説明しにくいものがあります。

合理的、科学的というだけではこの世界は捉えがたい、ということにもつながります。

ユングの「元型」とか「集合的無意識」とかも、そんなところから生まれたのかも。

 

考え、感じることの共通の根っこが、無意識のうちに存在する。

それは人だけでなく、蝉にも花にも、生きとし生けるものすべてにある。

ユングの考えを辿ってゆくと、どうしてもオカルトっぽくなって・・・でも、それがけっこう面白い。

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蝉の声が聴こえない

2017-08-20 | 日記

今年の夏は蝉の声が少ない気がします。

そういえば、姿もほとんど見かけません。

いつもの夏なら網戸に止まったり、外廊下にひっくり返ったりしているのに・・・。

 

蝉の俳句と言えば、芭蕉の「しずかさや 岩にしみいる 蝉の声」。

むかし、この蝉はどんな種類のセミだったのか、という論争もありました。

「やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の声」、これも芭蕉の句。

 

人間の無常観を詠んだ句といわれていますが、それに異を唱える人も。

鈴木大拙著「禅と日本文化」の中の一節。

「蝉が己の存在を知らせるために鳴いている事実、

そこに無常感を持ち込み、蝉をけなしたりするのは人間の勝手ではないか」

 

「蝉は人間の悩みなど知らない。

鳴ける間は生きていて、時が来れば終わる生命に焦るわけでもない。

無常を思い煩って何になる?」

 

そんなことが書いてあって、なるほどな・・・。

芭蕉も禅を修行したといいますから、そうかもね。

俳句にしても禅にしても、理屈で解釈するものではなさそうです。

 

禅は、知性や知識ではなく、体験をもってこの世の真実を体感するものだといいます。

先にあげた本の中にも、禅は「無意識を意識すること」とあります。

聴こえない蝉の声に、そんなことを思う夏の朝でした。

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年寄リンピック

2017-08-19 | 日記

久しぶりに気温が上がりました。

でも、黒っぽい雲が多く、いつ降ってきてもおかしくない空模様。

蒸し暑さの中を、昼前に家を出て、テクノ経由で事務所へ。

 

テクノの改修工事も終盤です。

床シートの全面張り替えもほぼ終わって、館内が明るくなった感じです。

パソコンステーションの床張替えも完了。

来週、9月からの講習会再開に備えて、環境整備を行う予定です。

 

テクノを出て、区役所脇の道を通って事務所へ。

近頃は体力が衰えて、自転車もノロノロとしか漕げません。

どこかイカれたら、電動アシストに替えるつもり。

 

でも、自転車より、わたしのほうが先にイカれてしまいそうな気がします。

あと2年かそこらで後期高齢者なので、ムリもないのかも。

でも、見た目はわたし以上の高齢者に追い抜かれると、ついナニクソと・・・。

 

日本の高齢化率は26.7%で世界一位。

しかも、年寄りの数の多さばかりでなく、高齢化のテンポも世界で一位。

ちなみに世界でいちばん若い?国は、アラブ首長国連邦で、65歳以上は100人に1人。

 

1964年の東京オリンピック。

この時の日本の高齢化率は5.7%、欧米の先進国に比べるとまだまだ若い国でした。

それが2020年のオリンピックでは推定29.1%。

組織委員長が80歳を超えているらしいから、年寄リンピックと名前を変えては?

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弱きを挫き強きを助ける

2017-08-18 | 日記

弱きを助け強きを挫く。

それだとカッコいいのですが、世の中、そうカッコよくはいきません。

弱きを挫き強きを助けるヤカラが意外に多いもの。

 

上に弱く下に弱い・・・会社の中にもけっこういましたね、そういう人たち。

上司にヘイコラしながら、部下に威張り散らすヤツ。

政官財の世界にも、かなりの数が棲息していそうです。

 

そうした人たちの性格を権威主義的性格といいます。

別名、サド・マゾ的性格。

権力に献身したり、同化したりすることに、快感、満足感をおぼえます。

 

同時に、自分より弱いと見れば、力を誇示したり、攻撃したりする。

強いか弱いか、上か下か、有名か無名かなどで言動がコロッと変わったりもします。

ネトウヨと呼ばれる人たちも大方そんな感じ。

 

もともと日本の社会は、ガッチリとした官僚制と結びついた権威主義的傾向がある社会。

だから、長いものには巻かれろ、なんて処世術が生まれる。

権力に盲従するだけだから、たしかにラクな生き方なんですけどね。

 

でも、長いものに巻かれてばかりいるとファシズムになりやすい。

戦前の翼賛体制がいい例で、とにかく一色に染まるのはキケンです。

こんなことを考えるのも、終戦記念日の名残かも・・・。

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人生は夢である

2017-08-17 | 日記

昨日は一日雨。

今年は暑い夏が去って、梅雨の季節が来た、そんな感じです。

この時期、これだけ雨が続くのは40年ぶりとか。

 

一歩も外へ出ずに、寝転んで本を読んだり、映画を見たり・・・。

そのうち眠り込んで夢を見ました。

アゲハチョウになってヒラヒラと海の上を飛ぶ夢・・・。

 

夢は現実と無関係のこともあり、つながっていることもあります。

「てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った」

そんな誰かの一行詩が記憶の片隅にあったのでしょうか。

 

夢は自分とは違う人生の一部、という説もあります。

昔、わたしはアゲハチョウだったのでしょうか。

それとも蝶になって飛ぶ夢を見た、荘子という人だったのかも・・・。

 

死生一如、が荘子の死生観です。

人生といいながら生も死もわからない、人生は夢である。

人が夢を見る。夢でまた夢を見る。醒めてのちに夢だったことがわかる。

 

荘子が夢を見てわたしになったのか。

わたしが夢を見て荘子になったのか。

そう思いつつ書いているのも、また夢の中の出来事なのか・・・。

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