limited express NANKI-1号の独り言

折々の話題や国内外の出来事・自身の過去について、語り綴ります。
たまに、写真も掲載中。本日、天気晴朗ナレドモ波高シ

ミスター DB ⑧

2018年01月02日 18時47分37秒 | 日記
自分を苦しめている「病気」とは何なのか?自身に向き合って診断を受けられる環境は整ったものの、果たして「何処へ行けばいいのか?」近くの「かかりつけ医」では分からない可能性を考えて、地域の赤十字病院へ私は向かった。しかし、これが大きな間違いだったのである。数年前に移転新築された赤十字病院で、私は何の診断も検査も受けられず、初診料と高額な診察料だけを払わされ摘まみだされたのである。移転新築を機に赤十字病院は「高度先進医療と救急医療に特化」し、余程の事がない限り「初診患者」を締め出していたのだ。「地域医療ピラミッドの頂点」として踏ん反り返っている赤十字病院にとって私の様な患者は「有無を言わさず追い返す」対象でしかなかった。赤十字の「設立の精神」に反するこの様な行為に怒り心頭に達したものだが、診てもらえなければ事は前に進まない。止む無くO市の市民病院を恐る恐る訪ねて、赤十字病院での経緯と自身の症状を相談してみると「ともかく検査をして見ましょう」と診察を快諾してくれた。総合病院でも180度対応が違うのには驚いたが、これが本来の「赤十字の設立の精神」である。「敵も味方も無く傷ついた者・病める者を救う」こうした崇高な設立の精神のもと、赤十字社はスタートしたはず。「地域医療の頂点で踏ん反り返る」のが今の赤十字社の実態だ。時代が替われば、その根底である設立の精神も踏みにじられるとは。この時以来、私は赤十字社の活動を否定的に見るようになった。苦しむ者から「搾取」だけを行い、何ら救いの手を差し伸べなかった赤十字社の罪は重い。どんなに苦しくても「日本赤十字社」の世話にはならない様にしようと思った。
さて、既に現れている症状から「内臓疾患」が疑われた私は、レントゲン・超音波・CT・血液・内視鏡・触診等々あらゆる検査を受けたが、原因の特定には至らなかった。激しい頭痛と嘔吐。内科は「診断のプロ集団」のはずだが、内臓のどこにも「異常」が見られないと言うのだ。私を診察してくれた医師の方も「不可解ですが、内臓にはなんら異常は見当たらないのです。」と言い困惑を隠さなかった。「しかし、身体に異変がある以上、原因はどこかにあるものです。ですから・・・、精神科の先生の診察を受けてみませんか?」「精神科ですか?」と私がオウム返しに問うと「臓器は神経で脳に繋がっています。臓器に異常が見られないとしたら、神経が臓器を暴走させているとしか考えられません。幸い、水曜日に大学病院から先生が来ています。院内でカルテを回して置きますので、水曜日に診てもらってはどうでしょう?」既に選択肢は無いのだから、拒む理由も無かった。2日後に精神科受診の予約を入れて貰い、帰宅する車中で私は何も考えられなくなっていた。神経の暴走だとしたら「どう言う診断になるのか?病名は何なのか?」ともかく水曜日を待つ以外道は残されていなかった。
そして、運命の日、精神科初診に臨んだ私は「奇妙な違和感」と格闘する事になる。「医師から発せられる質問に淡々と答える。」これが実に30分以上続く。その間、聴診器も触診も一切ない。カルテにはびっしりと書き込みがなされていくが、それが何なのかが分からない。時折、内科のカルテを見るものの、質問は途切れることは無かった。家族構成・学歴・職歴・今の自分の状況を事細かに聞かれた。やがて、医師から言われた言葉に私は大きな衝撃を受ける。「お話を伺った範囲と内科のカルテから判断しますと、あなたはうつ病を発症しています。しかも、かなり緊急を要する段階です。精神安定剤の服用と入院が必要です。至急入院の手続きを取りましょう!」頭の中は真っ白になった。