寄り道

「にゃん、お薬貰いに行くよ。どこにいるの？」
にゃん、今日はばーちゃんもうお出かけしないと思って、ベッドの下の段ボールのお城でねんねしてたけど、
「待って～～。行く行く～～」

ばーちゃんぐちゃぐちゃ頭が気に入らなくって、深くかぶれるおぼーし被ってマスクして、誰だかわかんない格好でいつもと反対の左に曲がってった。
「どこいくの？」
「お薬貰いに大きいスーパーに」
「あっちからいかないの？」
「あっちはおひさまでると、お顔あっちっちでしょ＾＾」

そなんだ。そういえばこっちの道はお背ながポカポカかもしれない。

ちょっとしか行かないうちに、ばーちゃん「あ！」
え？また気が変わって帰っちゃうの？そんなのやだにゃって思ったら、
近くのおうちに入ってっちゃった。

『ピンポ～ンピンポ～～ン』
そしてばーちゃんよりお年よりの人が出てきて、「あら、お久しぶり」

ここ、薬やさん？にゃんこのいる、大きいお店に行くんじゃじゃないの？

ばーちゃんおぼーしとカーディガン脱いで、大きな鏡の前のお椅子にちんまり。
にゃん、なんだかわからないからお背なから飛び降りて窓の傍のお椅子にチョコン。

ばーちゃんとおばーさんがお話ししながらばーちゃんの髪の毛チョッキンナ始めた。

そうか、そういえば最近髪の毛がうっとうしいって怒ってたにゃ。
この前もこっちの道で来た時に、ここのおうちのドア開けようと思ってもあかなくってお留守。
その前もやっぱりお窓から呼んでも出てこない。
そんなことが続いていたっけニャ＾＾

チョキチョキチョキチョキ。
退屈でつまんなくって、うろうろ始めたら、あんよにちょん切った毛が付きそうで嫌だし、眠くなっちゃったので手提げに潜り込んで、今日も途中でねんね。
で、お出かけは今日も途中でジ・エンド＾＾