化け猫のひとりごと

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(ナイショにゃ)の旅⑥

2020-12-07 10:21:28 | 日記
お店のおばさんに教わった近道をとことこ歩いていくと、本当にすごく近道で、思ったよりも近い所でお車が待っていた。
1時半過ぎ位なのに、朝ご飯がたっぷりだったので全然お腹が空いていない。
細いくねくねの山道を慎重に運転のおかーさん。
後ろに車につかれるのが嫌で、そのたんびにわきによって、先に行ってもらってたにゃ^^。

下り坂のお山の細道が終わると、さあ、町のお寿司屋さんがいっぱいあるところ。
「福の付くお寿司屋さんと鶴の付くお寿司屋さんとどっちが良いですか?」
「長生きはもう適当でいいから福のほうがいいんじゃない?」

ということで、福の付くお寿司屋さんに行ったら、駐車場がいっぱいで入れないにゃ><
にゃん、得意の瞬間移動で「鶴」の方を見に行ってきてあげたにゃ^^。
おかーさん、鶴の駐車場はまだ空いてるよ^^

ということで、期せずして長生きのほうになったにゃ^^
(にゃんは死んじゃってるから、おいしければどっちでもいいんだけどニャ^^)

お店についてお車を止めてお店に入ろうとすると、
「ごはんがなくなってしまったので・・・これから炊くことになりますけれど、お待ちしていただくことに・・・」
その手に準備中の看板を持っていたけど・・・

「時間はいくらでもあるから構いませんよ」
そういったらお席に案内してくれたにゃ^^。
時刻は2時過ぎ。
ここがダメだと、もしかするとどこも『準備中』になっちゃってるかも(@_@;)

「まだお腹がいっぱいな感じ><」
「待っている間に少しはすくわよ」

勝手なことを言いながら、のんきな三ババはまたおしゃべりに夢中^^。
しっかりマスクの人もいるのに、ばーちゃんさっさとはずしちゃった@@
(こらこらでしょ。マスクちゃんとしなさいよ)
にゃんがナイショ声で言ったら、ばーちゃんたらシブシブ新しマスクカバンから出しながら
(ばーちゃんは聞き役だったでしょ?だからいいのに・・・)
そんな~~^^うそばっか^^へへへ。
(にゃんもしっかりマスクしてるよ^^)


そうこうするうちにご飯が炊けたのか、お店のおねーさんが注文受付。
みんなはおすすめのいっぱい乗っている地物魚の握りとかてんこもりのちらしずしにしたけれど、
おかーさんに(残さないでよ。これ以上太りたくないから残しても食べてあげない)
そう言われちゃったばーちゃん、いれ歯捨てちゃって歯がないところが多いので食べられないかもしれないけどだ~~い好きな『貝尽くし』

エ~~~!にゃん、一個も食べられないじゃん!!!
でも、おかーさんもおばさんたちも、いっぱいあるから、ま、いいか^^。

続く

(ナイショにゃ)の旅⑤

2020-12-06 16:43:20 | 日記
相変わらずぺちゃくちゃピーチクのばーちゃんたち。おこたで温まって動く気なし^^。
三ババ専属添乗員のおかーさんが
「今日はどこに行きますか?」って聞いても、
「お天気がねえ」とか
「だべっているだけでいいんじゃない?」
とか、動く気なしだにゃ。

お宿のご主人が
「もうすぐお役所の調査があるのですが・・・」
「あ、やばい。超高齢者がいちゃまずいよね?急いで逃げ出そう^^」
どっちみちお昼は自前。じゃあ、急いでお出かけしましょ、っというわけで11時前にスタート。

皆がお車に乗った時、お隣に止まったのが調査の人だったみたい。
さっさと目礼してはしりだしちゃった。

「海のそばでお寿司食べよう」
誰からの提案だかわからないうち意見一致。にゃんもお寿司だ~~い好きにゃ。

ツアコンのおかーさんに任せておかーさんの好きなところに行くことに。

三ババをお土産屋さんのあるところにおろして、車を止めに行ったおかーさんを待ちながら、高台から眺めたら、右も海、左も海。
古木がうっそうと茂った原生林の中にある場所は、さわやかで、ちょっとくらい寒くても許せちゃうにゃ。
(にゃん、こんな近くで海見たことないかも)

「そりゃしょうがないでしょ。犬は連れて歩けても猫はおるすばんって決まってるんだもの。
化け猫だから連れてきてあげられたのよ^^」
そだよねへへへ。

おかーさんが着いたので、皆で海岸に行くってだんだんを降り始めたにゃ。
急な段々を杖を持たずにノロノロ。
ばーちゃん一人遅れ。

それでばーちゃん階段の途中にある喫茶店で待っていることに決めたにゃ。
にゃんはまた、行ったり来たり飛び回るからにゃ^^。

ばーちゃんについてお店に入ると、中はほっこりあったか。
海もよく見えるし、あったかぬくぬく。にゃんもここでいいや。
(実はにゃん、あのドドド~~んって音が怖かったのにゃ><)

お店のマダムが注文を聞きに来てくれたけど、みんなと一緒がいいからってお水をもらっただけで待っていて、その間によもやま話。
30分くらい待つ間にそれこそ『四方山話』。
字に書いたとおりの、お客のしつけの悪さが目立つ子が増えただとか、子供が勝手にケガしたことを店のせいにする客の話とか。
戦時中に学徒動員で来た中学生が、90過ぎて訪ねてきて、当時のことを鮮明に覚えていた、だとか・・・

すっかり意気投合してお留守番していたばーちゃんのところにおかーさんだけ戻ってきて、ふたりは先に上にいっちゃったって・・・
「一緒にお茶にしようって言ったのに。私待ってて、お水しか飲んでない!」
何にも飲まずに黙って帰っちゃうのが気が引けちゃったけど、お友達は先に行っちゃってもう呼び戻せない・・・

ゴメンナサイ🙇で謝りながらお水ただのみでにげてきちゃったばーちゃん。
こういう時のお詫びはどうしたらいいのかにゃ?
お店の名前も覚えてこなかったにゃ・・・
(実は…にゃんもお水飲んじゃったのにゃ。<(_ _)>)

続く


(ナイショにゃ)の旅④

2020-12-06 00:31:32 | 日記
順番がちょっと変わっちゃったけど、このお宿のお夕飯、にゃんのだ~~い好きなお刺身が大きなお皿い~~~っぱい@@♪♪\(^o^)/
お御馳走はちょっと手の込んだ「家庭料理」だけど、どれもすご~くおいしかったにゃ。
(って言っても、にゃんはお刺身ばっかり食べてたけどね^^)

お風呂は温泉かけ流し。それほど大きくはないけれど3人でも入れるくらいの大きさ。
浴槽は二人用だけど、ばーちゃんはいつも通りのカラスさんだから、ちょろっと洗ってしゃばって入ってさっさと出ちゃってたにゃ。

運転疲れのおかーさんも、おしゃべり疲れの三ババの皆さんも、お風呂上りには流石疲れて、順番にパタンキューのぐーすかぴー^^
夜型にゃんこはこれからあちこち検分^^
ばーちゃんに(にゃん、おイタはダメよ!。ふすまでお爪とぎしないでね。)なんてくぎを刺されているから、ダイジョウビ^^。いたずらはしないよ^^

床から少し浮いて漂いながらだと、鴬張りも鳴らないから、慎重にそ~~っと各部屋巡り。
にゃんは字は読めないから、絵とか置物のおにんぎょさんとお話ししたりなでなでしたりふんふん匂いをかいだり^^。

ここのおうちは、昔はお玄関の前に広がっている、樹の茂った赤い紅葉の向こうに建っていたんだって。
古くなって直さなくっちゃいけなくなった時に、新しい土台を作って、そこまでウンショウンショ引っ張ってお引越ししてきたんだって。
すんごいおうちだよね。
お外も一回り見てきたけれど、寒くなっちゃったからばーちゃんのお蒲団へ。
ぐっすり寝ていたので、腕枕はあきらめてお蒲団の上でまぁるくなって寝んね。
みんな疲れ果てたみたいにぐーすかぴ~~って四重唱^^。
にゃんもお歌好きだからまざろうかな、へへへ。

お目目が覚めたら今日も曇りで雨が降りそう?(やっぱ、雨女のおかーさんのせいかなぁ?)

朝は和風旅館には珍しい洋食の朝ご飯。
ばーちゃんニガ手のバターやチーズ。でも好きなジャムもたっぷりで、ふわふわ卵はにゃんの大好物。ばーちゃんのお皿からへずっても絶対減らないにゃんこ食い^^
チーズはいろんな種類があって、2人のお友達はよーく外国行くのでチーズ談義。
にゃんもチーズ大好きなので、お友達ばーちゃんのチーズをちょっぴり失敬。でも減らないから安心してね^^。

紅茶とジュースを飲み終わったらもうお腹いっぱい。
さあ、きょうはこれからどこにいきましょ?^^

続く

(ナイショにゃ)の旅③

2020-12-05 18:46:00 | 日記
お宿につく前、周りの紅葉チェックしたけど、低い場所ではもう散り始めていて、少し登っていくとまだ美しい葉が残っていた。
お宿の玄関前の広々としたお庭の紅葉は満開(は変か^^)いや、真っ盛り^^。
まだきれいなくれないの葉のたっぷり残った木立が、夕暮れの薄墨色の中に静かに佇んでいたにゃ。

お宿に入るとそこは大正・昭和の香りふんぷんのレトロなお宿。
廊下はわざと鴬張りにしてあるんだって。
にゃんはにゃんこ歩きできるし、ばーちゃんもおかーさんも、にゃんこ歩きは上手なのに、鴬張りはにゃんだけ音なしの構えで上手に歩けたにゃ^^。

ご主人があちらこちらに残された文化財を紹介してくれて、いろんなところに面白いものがいっぱい。
ふすまの取っ手に『竹林の七賢人』
3組6枚の取っ手だから一番最後に紹介してくれたところは、二人いたにゃ^^それで七人。

扁額やふすまなどに素晴らしい書があるみたい。
にゃんもばーちゃんも全然理解できないけど、お友達は書道の先生で大学の講師もしていたし、お花の免許皆伝の人。
だからかなり気に入ったお宿みたいにあちこちお写真ぱちぱち^^

おうちのお外は古びてボロッちく見えるので、中は?・・・と心配したのに、リニューアルがしっかりできていたので、お風呂もお部屋もきれい。
面白いのは窓ガラス。
お外がグネグネ曲がって見えるのにゃ^^。
昭和の初めのガラスが割れずに残っていたのにゃね。

そしてくつろげる洋間や、掘りごたつのある居間風の大型テレビの置いてあるお部屋。

どこのお部屋も明かりが普通電球の60Wくらいなので薄暗い印象で、ああ、戦時中の生活思い出す・・・なんて感じ。
そして、建屋全部が京風仕様なので、6畳は8畳くらいあるし、8畳は10畳か12畳の感じ。そして廊下も階段も広くて天井も高い^^。

アンティークなストーブは、しっかりお部屋を暖めてくれるので、快適。
お口滑らかばーちゃん三人組は一寸もお休みせず、がやがやワハハの連続。
いつもの「おひるねばーちゃん」どっかいっちゃった^^。

続く

(ナイショにゃ)の旅②

2020-12-05 11:20:49 | 日記
高速を降りた下の道を走っているうちに『おなかすいた~~!』が始まり、時計を見ると1時半。
おなかいっぱいで夕飯が食べられないとつまらないから、軽いお昼ということで、
「地魚とお蕎麦」の、海の見えるお蕎麦屋さんみっけ^^。

そこのお蕎麦はほそーいお蕎麦で、ちょっと雨もよいの天気だったのであたたかいおそばにしたばーちゃん、
「ずいぶん細くて白いお蕎麦。冷や麦じゃないのよね?」
普段からおそばに無頓着、さして好みでもないばーちゃんが
「あら、白いお蕎麦もおいしいものね」
お蕎麦スキーのほかの人たちはみんな美味しい美味しいと言ってるんだから当たり前にゃ^^。

そこそこにお腹がくちくなった皆は、
「お天気がいいと、海の色もきれいなはずなのに残念ね」

三ババはそろって晴れ女。
おかーさんは孫には負けるけどかなりの雨女。
「若い人には三人でかかってもやっぱり負けるわね。今日は降らない日だったはずなのにね^^」

海を見るのもそこそこに車に戻り、そろそろ3時。お宿に行きましょ。になったにゃ。
そこからほどなくのお宿にはぴったり3時に到着。

「ここ?」
「だと思う・・・」
「そだよね」

口々に話しながら、お荷物を下ろし、傘を広げるほどもない霧雨の中、木戸を開けて踏み石伝いに入口探し。
裏に回ったと覚しき所で、普通のおうちのお玄関みたいなところをみっけ。
初めについたおかーさんが、戸に手をかけてもあかない。
「あれ?」
そう言ってチャイムのボタンを押しても鳴ったのか鳴らなかったのかお返事なし。

「お留守?おうちを間違えちゃったのかな?…ヤバイ、もう一度確認じゃ~~!」
そういって引き返し始めた時に、お庭に面したガラス戸のむこうにうっすらあかりがともった@@。

あ、お留守じゃないにゃ。

気が付いたばーちゃんがおかーさんを呼び返し、もう一度お玄関に戻るとお宿のご主人がお出迎え^^
やっとゆっくりできるにゃ^^(ほっ)

続く