大人の責任

2018-12-05 22:42:16 | 活動報告
9月18日に県庁記者クラブで行った記者会見の様子です。



伊藤ゆうじ県議、依田よしあき市議、伊藤あつひろ市議、そして私の4名で独自に調査を行い、みさと芝桜公園、公園そばの市道、箕郷梅林の駐車場などに、環境基準値を遥かに上回る鉛やヒ素を含む有害スラグがバラまかれていたことを突き止め、高崎市に有害スラグの撤去と施工業者や入手ルートの特定を要請したあと、急きょ行った記者会見でしたが、新聞社やテレビ局などの報道陣が押し寄せました。

あれから2ヶ月以上が経過しましたが、この間、神社の境内や民家の駐車場でもスラグが見つかっています。

当然、地域住民は黙っていられません。

準備会を経て、11月24日に『有害スラグの撤去を求める会』の結成総会が箕郷公民館で開催されました。

総会の前に、現地を視察。



そして、箕郷地域の谷を埋め尽くすスラグを発見しました!



信じられない光景に、参加した皆さんは茫然自失です。
粉塵が飛散して、農作物に付着したり子どもが吸引したりすることを想像すると、本当にぞっとします。
同行していただいた東京農工大の渡辺教授は重金属研究の第一人者ですが、土壌汚染や水質汚染の危険性も懸念されるとおっしゃっていました。

スラグをバラ撒いた地元業者の責任は重大ですが、誰がバラ撒かせたのか、元凶を特定しなければ問題は解決しません。

現地視察を終え、渡辺教授に講師をお願いした学習会では、スラグに含まれる鉛やヒ素の恐ろしさを学び愕然としました。



ヒ素の毒性は言わずもがなですが、意外と知られていない鉛の危険性は測りしれません


アメリカでは、2014年に水道水の鉛汚染が発覚し、オバマ大統領が非常事態を宣言しましたが、この出来事に衝撃を受けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。



幼少期に鉛中毒になると、脳の発育を阻害して記憶障害を発症したり、知能の発達が遅れたりして、一生涯健康被害が残ると言われています。

最近、「発達障害」という言葉をよく耳にするようになりましたが、学校の先生や保育士さんが、いわゆる「気になる子」が確実に増えていると打ち明けてくれたことが頭をよぎりました。

色々しがらみはあると思いますが...
見て見ぬふりをすることは、大人の責任を放棄すること。

環境汚染から子どもたちを守るために、われわれは立ち上がらなければなりません。



総会が終わったあと、会場の近くにあるワカサギ釣りのメッカ『鳴沢湖』に立ち寄りました。
水面を染める夕焼けを眺めながら、子どもたちを守るために何が出来るのか思いを巡らせました。


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