小台
東京都荒川区の風景印は全部で5つ。
あと1つで全部揃うことに気が付き、最後の1つをもらいに行きました。
目指すは「荒川西尾久三郵便局」。
「都電荒川線」の「小台駅」の近くにある郵便局です。
荒川西尾久三郵便局:小台橋、都電荒川線電車、ハナミズキの花
(『新・風景スタンプ集 関東・甲信越』日本郵趣出版より)
52円普通切手(ソメイヨシノ)使用
風景印にも、それが記されていますが、ふと、疑問に思いました。
「なぜ、小台駅?」
「小台」と言えば、隅田川にかかる「小台橋」を渡った所にある東京都足立区の街。
なぜ、荒川区にある駅にその名を使うのか、と思ったのです。
(こういうことはよくあることですが。)
それで「小台」の地名の由来を調べてみました。
小台 (おだい)について
江戸時代以前から続く隅田川沿いの町。
古くは沼田村のうちにあり、江戸時代のはじめに分村したという。(新編武蔵風土記稿)
町内にある寺社はいずれも江戸時代を遡る開創伝承を持っていることから、長く人々が暮らしてきたことが偲ばれる。
しかし、残念なことに地名の確かな由来は不明。
ところで小台という地名は、足立区を越えて聞こえている。
都電の電停「小台」は現在の荒川区西尾久にあり、同町内には荒川区立小台橋小学校がある。
これらは小台という地名が示す地域感が、隅田川を越えて広がっていたことを示している。
要因となったのは荒川堤の桜へ至る「小台の渡し」(現小台橋)が交通の拠点となっていたからである。(後略)
(『東京の地名由来辞典』竹内誠・編、東京堂出版より)
まず、述べておかなければばらないことは、引用文にあります「荒川区立小台橋小学校」は、
2003年に同区立尾久西小学校に統合され、廃校となっていることです。
しかし、確かに駅周辺には地図でチェックしましても、「小台橋保育園」、「小台大通り」、「旧小台通り」などに、
地名が残されています。
「小台の渡し」(現小台橋)がとても重要な交通の拠点であったということが分かります。
この渡しを通って、西新井大師や六阿弥陀に参詣していたそうです。
現在は、「小台橋」となりましたが、この橋にこんな歴史があることを知り、驚きました。
小台橋
青空に黄緑色のアーチがきれいに映えます。
<今回の散策で見つけた風景>
隅田川の風景。
川を眺めながらの休憩は格別でした。
とにかく、ネコやハト、スズメがたくさんいました。
すぐ近くにとまったので、写真を一枚。
「あらかわ遊園」が近くにあります。
子供達の笑い声でいっぱいの賑やかな場所でした。